Weather Minimums その4

[Weather Minimums : 気象限界]

パイロット免許への水先案内人

須永です!

前回は、Controlled Airspace の

WEATHER  MINIMUMS (気象限界)

についてお話させていただきました。

今回は、今までお話してきました気象限界の

説明のために何度も登場している図がありましたが、

スッキリと整理して覚えていただくために

初めから描いてみたいと思います。

早速始めていきましょう。

まず、18,000 feet MSL (海抜高度)と

10,000 feet MSL (海抜高度)の

ラインを引いてみましょう。

次に、10,000 feet MSL のラインから下に

垂直のラインを引いて

左側を管制されている(Contorolled)空域

右側を管制されていない(Uncontrolled)空域

というように分けます。

そこから、Uncontrolled のエリアに

1,200 feet AGL のラインを加えます。

これにより、Uncontrolled のエリアは

1,200 feet AGL 以上のエリアと

1,200 feet AGL 未満のエリアに分けられました。

ここまで描けたところで、

4つに分けられた各エリアに

雲のイラストを足してみましょう。

後は、雲からの距離と

飛行中の視程(Visibility)を

記入していくだけです。

10,000 feet MSL 以上

18,000 feet MSL 未満のエリアは、

飛行中視程:マイル(陸里)

雲の上:1,000フィート

雲の下:1,000フィート

雲の水平方向:マイル(陸里)

Visibility in flight:statute miles

1,000 feet above the cluods

1,000 feet below the cluods

1 statute mile horizontally from the clouds

上記の通りです。

メモリーナンバーは ”5-111” ですよ。

10,000 feet MSL 未満の

Contorolled のエリアは、

飛行中視程:マイル(陸里)

雲の上:1,000フィート

雲の下:00フィート

雲の水平方向:,000フィート

Visibility in flight:statute miles

1,000 feet above the cluods

00 feet below the cluods

2,000 feet horizontally from the clouds

上記の通りです。

メモリーナンバーは ”3-152” です。

又は、「3機のセスナ152が飛んでいる」ですよ。

次に、Uncontrolled で

1,200 feet AGL より高く

10,000 feet MSL 未満のエリアは、

飛行中視程:マイル(陸里)

雲の上:1,000フィート

雲の下:00フィート

雲の水平方向:,000フィート

Visibility in flight:statute miles

1,000 feet above the cluods

00 feet below the cluods

2,000 feet horizontally from the clouds

上記の通りです。

メモリーナンバーは ”1-152” です。

又は、「1機のセスナ152が飛んでいる」ですね。

次に、Uncontrolled で

1,200 feet AGL 以下のエリアは、

飛行中視程:マイル(陸里)

Visibility in flight:statute miles

のように視程は、その上のエリアと同じです。

ですが、雲からの距離は

中に入りさえしなければ

ギリギリまで近づくことが出来ます。

Clear of clouds

となっています。

また、夜間(日没後)は、

1,200 feet AGL で分けていた

境界線は無くなります。

実際には、更に

Contorolled と Uncontrolled の

仕切りも無くなってしますのです。

つまり、夜間(日没後)の時間帯では、

Uncontrolled のエリアは

Contorolled のエリアの条件と同じに

なるということなんですね。

ただし、例外が2つあります。

<例外1>

もし、夜間に Uncontrolled のエリアで

飛行場から2分の1マイルの範囲内での

場周経路(Traffic Pattern) の飛行を

行う場合には

日中と同じ条件が適用されます。

飛行中の視程:1マイル(陸里)

雲からの距離:雲の中には入らない

このことを英文にすると

UNCONTROLLED  AIRSPACE  AT  NIGHT

Pattern work within 1/2 mile of airport

1 SM visibility

Clear of clouds

UNCONTROLLED  AIRSPACE:管制されていない空域

AT  NIGHT:夜間の

Pattern work:場周経路 訓練

within 1/2 mile of airport:範囲内 2分の1マイル 飛行場の

1 SM visibility:1マイル(陸里) 視程

Clear of clouds:雲の外側

<例外2>

クラスB(Bravo)内での条件は

飛行中視程:マイル(陸里)

雲からの距離:雲の中には入らない

Visibility in flight:statute miles

Distance from the clouds

:Clear of clouds

となります。

これで、あなたは

Weather Minimums(気象限界)の

暗記お助け図の書き方を

マスターしたことになります。

この図が頭に入ってしまえば

Weather Minimums(気象限界)に

関する筆記テストの問題は

とてもシンプルに回答できるはずですよ。

では、早速

練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q:The basic VFR minimum visibility

at night for Class G,E,D and C airspace

below 10,000 feet MSL is 3 statute miles.

An exception to that minimum is 

when below 1,200 feet above the surface

and the visibility is at least 1

but less than 3 statute miles

A  :  in Class C and D airspace clear of clouds

if communications are established

with the control tower.

B  :  in Class G airspace clear of clouds

when operating in an airport traffic pattern

within 1/2 mile of the runway.

C  :   in Class E airspace clear of clouds

when operating in an airport traffic pattern

within 1/2 mile of the runway.

The basic VFR minimum visibility

:基本的な VFR最低視程

at night for Class G,E,D and C airspace

:夜間の クラスG,E,DとC エアスペース

below 10,000 feet MSL

:の下 1万フィート(海抜高度)

is 3 statute miles

:3スタチュート・マイル(陸里)です。

An exception to that minimum is 

:例外として その最低値は

when below 1,200 feet above the surface

:の時 の下 1,200フィート(地上高度)

and the visibility is at least 1

:且つ 視程は 少なくとも 1(マイル)

but less than 3 statute miles

:3スタチュート・マイル(陸里)未満でも

in Class C and D airspace

:の中で クラスCとD エアスペース

clear of clouds

:雲の中に入らない

if communications are established

:もし コミュニケーション 確立される

with the control tower

:と コントロール・タワー

when operating

:の時 運航する

in an airport traffic pattern

:の中 飛行場 場周経路

within 1/2 mile of the runway

:範囲内 2分の1マイル 滑走路の

自力で答えを導き出してから

音声を聞いてください。

はい。どうでしたか?

簡単でしたか?

そう思ったあなたは

今まで通りに取り組んでいってください。

もし、間違ってしまったあなた

今回の問題は内容よりも

英文の長さに

びっくりしてしまったかも知れませんね。

でも、良く見てください。

今までに何度も登場してきた

単語ばかりのはずですよ。

あなたは少なくとも一度は

目にしている単語だけなんです。

だから、長さにだけで

ビビらないで欲しいんです。

ひとつひとつ潰していけば

これまでのあなたの知識があれば

楽勝のはずなのです。

腑に落ちないところは

何でも質問してください。

大歓迎です。

とにかく継続していきましょう。

ということで今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

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