空港周辺の Weather Minimums とは?

[Weather Minimums : 気象限界]

パイロット免許への水先案内人

須永です!

前回は、

WEATHER  MINIMUMS (気象限界)

の暗記お助け図を描いて

整理してまとめさせていただきました。

もう、完璧に Weather Minimums(気象限界)

の条件(数値)は覚えちゃいましたか?

OK!

では、先に進みますよ。

今まで見てきた Weather Minimums は

In flight の条件でした。

そうです。飛行中の条件ということですね。

では、そのフライトを開始したり

終了するには、

離着陸をするということですよね。

その離着陸をする場所って

当然ですが、空港じゃないですか。

Contorolled Airspace 内の

空港から離着陸をする際、

これらの空港周辺のエリアにも

VFRで飛行するための最低条件というのが

設定されているんですよ。

どんな条件かというと・・・

Visibility(視程)と

Distance from the clouds(雲からの距離)

この2つの条件があるというのは同じです。

ただ、若干違う点もあるんですね。

まず、Visibility(視程)は

In flight(飛行中)のものではなく

地上における Visibility(視程)なんですね。

まあ、当たり前といえば、当たり前ですけど。

これから飛ぼうとしている

パイロットには、

上空の Visibility(視程)よりも

まず、地上の Visibility(視程)が必要です。

その Ground Visibility(地上視程)

最低条件は

3statute miles なんです。

 

それから、

Distance from the clouds(雲からの距離)は

地上から雲底までの距離(高さ)のみ

用います。

雲の上、雲の水平方向への距離は

条件に含まれていません。

地上から雲底までの距離です。

雲底のことを

英語だとこういう表現になるんですね。

あなたの部屋の頭上を見上げると

何がありますか?

そうです。

天井ですね。

頭上を覆っている雲の下面を

英語では、Ceiling(天井・雲底高度)と

いいます。

初めてこの単語に触れたとき

イメージしやすいと思ったのを

思い出しました。

というのは置いといて、

この Ceiling(雲底高度)が

少なくとも 1,000フィート以上あることが

必要となるんです。

では、今回のフレーズです。

BASIC  VFR

1,000’ AGL

3 statute miles

BASIC  VFR:基本のVFR

1,000’ AGL:1,000フィート(地上高度)

3 statute miles:3マイル(陸里)

例えば、

コントロール・タワーのある空港は

クラスD(Delta)から

クラスC(Charlie)

クラスB(Bravo)と

それぞれの Airspace が

設定されていますが、

この Airspace は地表から

スタートしていますよね?

この Airspace の内側の

VFR(有視界飛行)による

運航に対しては

常に Basic VFR の条件が

適用されているんです。

ですから、

コントロール・タワーのある空港では

Ground Visibility(地上視程)が

3statute miles 未満であったり、

Ceiling(雲底高度)が

1,000’ AGL 未満の場合は

通常の VFR では

飛行することはできないんです。

また、

通常は Nighttime(夜間)に運用される

Rotating Beacon(飛行場灯台)が

もしも、Daytime(日中)に

稼働していたとしたら・・・

それは、 Basic VFR の条件を

満たしていない気象状態ですということを

意味しているのです。

では、今回2つ目のフレーズいきますよ。

ROTATING  BEACON  DAYTIME

Below basic VFR weather minimums

3 statute miles visibility

1,000′ ceiling

ROTATING  BEACON  DAYTIME

:飛行場灯台 夜間

Below basic VFR weather minimums

:の下 基本的な VFR 気象限界

3 statute miles visibility

:3マイル(陸里) 視程

1,000′ ceiling

:1,000フィート 雲底高度

<まとめ>

コントロール・タワーのある空港の

Airspace 内は常に Basic VFR が適用

視程:3statute miles

雲底高度:1,000’ AGL

Basic VFR の条件を

満たしていないときは

日中でも飛行場灯台が稼働する

ということで、

練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q:The basic VFR weather minimums

for operating an aircraft

within Class D airspace are

A  :  500 feet ceiling and 1 mile visibility.

B  :  1000 feet ceiling and 3 miles visibility.

C  :  clear of clouds and 2 miles visibility.

The basic VFR weather minimums

:基本的なVFR気象限界

for operating an aircraft

:のため 運航する 航空機

within Class D airspace are

:範囲内 クラスD エアスペース は

clear of clouds

:離れる 雲

自力で答えを導き出してから

音声を聞いてください。

はい。どうでしたか?

今回は、めちゃくちゃ簡単でしたよね!?

一度読んだだけでも答えられるような

レベルだったんじゃないですか?

その調子で引き続き頑張っていきましょう!

ということで今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

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