飛行方位計とは・・・?

[Flight Instruments:航空計器]

こんにちは!

パイロット免許への水先案内人・須永です!

お久しぶりです。

いよいよ新年度がスタートしました。

以前にもお話しましたが、

本業の方が信じてもらえないくらいの

忙しさに突入しました。

これから一か月間は

一日、18時間から20時間は

仕事に拘束される生活となります。

本当に特殊な業界のため

4月だけは週一回の更新となって

しまいますが、お許しください。

では、今回の計器について

お話していくことにしますね。

前回は姿勢指示器について

やりましたが、

この計器はジャイロ計器のグループに

入っているということでしたね。

この他にジャイロ計器にはもう二つの

計器があります。

飛行方位計(Heading Indicator)と

旋回釣合計(Turn Coordinator)です。

それでは、今日は

飛行方位計(Heading Indicator)について

説明したいきたいと思います。

この計器は定針儀(Directional Gyro : DG)とも

呼ばれています。

何を示す計器かというと

磁北に対する航空機の機首方位を示すものです。

磁北というのは磁石が指す北です。

地球の本当の北(真北)と磁北は

若干ずれています。

航空機の針路は磁北を基準にした

磁方位を用います。

磁北を0度=360度(N)として

時計回りに90度が東(E)

180度が南(S)

270度が西(W)

というように360度で

針路を決めているんですね。

動作原理は回転している

ジャイロスコープを使っているため

歳差運動という誤差に影響されてしまいます。

歳差運動とは自転している物体の回転軸が

円を描くように振れる現象のことです。

その歳差運動の誤差を修正するために

定期的に磁気コンパスで較正しなければ

ならないんですね。

少なくとも15分に一回というところです。

修正する場合は水平飛行中で、

加速も減速もしていない状態である必要があります。

というのは磁気コンパスにも特性があり

その特性による誤差を最小限にするためなのです。

詳しくは磁気コンパスの回で説明することにしますね。

今回は、飛行方位計(Heading Indicator)は

定期的に修正が必要ということを覚えておいてください。

筆記テストではここがポイントとなります。

では、練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q :  To receive accurate indications during flight

from a heading indicator, the instrument must be

A :  set prior to flight on a known heading.

B :  calibrated on a compass rose at regular intervals.

C :  periodically realigned with the magnetic compass as the gyro precesses.

receive :   受け取る

accurate : 正確な

indications : 指示(すること)

during : …の間ずっと

prior to : …より前に

calibrate : 測定する

compass rose : 羅針図

regular intervals : 一定の間隔

periodically : 定期的に

realigned : realignの過去形・過去分詞(再調整する)

gyro precesses : ジャイロは摂動する

正解は?

自分で答えを出してから音声を聞いてください。

どいうでしたか?

正解でしたか?

このHeading Indicatorは

ジャイロの原理で動いているので

少しずつ誤差でずれが生じます。

そのために定期的に磁気コンパスと

照らし合わせて修正することが必要だということを

きちっと頭に入れておいてくださいね。

ということで、今日は以上となります。

また次回は一週間後となりますが、

よろしくお願いします。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます。

ではまた!

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