Pilot Report (パイロットレポート) ② Temperature and Hazards (温度と危険)

Weather

[Weather : 気象]

 

パイロット免許への水先案内人

須永です!

 

前回は、

Pilot Reports (パイロットレポート)

その1: Format and Cloud Height (書式と雲の高さ)

についてお話しさせていただきました。

 

色々な予報がある中で

パイロットが直に体験している

気象条件が報告されるこの情報は

とても役立つツールであるということは

理解できましたか?

 

 

 今回は、前回のつづきで

Pilot Reports (パイロットレポート)

その2: Temperature and Hazards (温度と危険)

についてお話したいと思います。

 

では早速ですが、

前回のつづきから始めましょう。

2段目の /TA M7 からですね。

 

TA は温度のことで、

M はマイナスを意味し、

7 はそのまま 7度を示していて、

単位は摂氏です。

 

-7C° ということです。

簡単ですね。

 

 

次の WV (Wind Velocity) は風です。

内容は、Velocity (速度) だけじゃないですよ。

風といったら風向は当然含まれています。

 

5桁の数字の頭3桁は風向で、

下に2桁は風速というのは、他のものと変わりません。

この例では08021ですので

080度から21ノットの風が吹いているということです。

 

 

次の TB (Turbulence) は乱気流です。

 

LGT (Light) は、弱い乱気流ということです。

055-072 は、この乱気流が存在する

高さの範囲を示すものです。

 

いつものようにそれぞれの3桁の数字に

00 を付けくわえてみると

5,500フィートから7,200フィートまでの

範囲であるということが分かるわけですね。

 

 

次の IC (Icing) は着氷です。

 

そのレベルは、LGT-MOD なので

軽度から中度の着氷という意味です。

結構シビアな状況ですね。

 

レベルに続くのは、着氷の種類です。

例では RIME とあるので、樹氷です。

 

その RIME が、072-089 なので

Rime Icing の高度範囲は、

7,200フィートから8,900フィートであるということですね。

 

着氷の種類に関してはこちらの補足箇所を参考にしてください。

航空機の Icing and Frost (着氷と霜)
パイロット免許への水先案内人 須永です! お久しぶりです! おかげさまで、 本業の繁忙期もピークを越えて その日のうちに 帰宅できるようになってきました。 また以前のペースで更新できるように していきたいと思いますので よろしくお願いします...

 

 

単独で飛行している際は

大いにこのパイロットレポートを活用しましょう。

 

たくさんのパイロットが飛行しているので

あなたのフライトに必要な情報も

数多く手に入れることができるのです。

これを使わないのは非常にもったいないですし、

安全に関わる条件が存在している場合は

特にそう言えるのです。

 

 

Pilot Report (PIREP) のコードをまとめてみました。

 

1 UA 通常のパイロットレポート・ UUA 緊急性のあるパイロットレポート

2 /OV Location 場所

3 /TM Time 報告時刻 (協定世界時UTC)

4 /FL Altitude/Flight Level 報告時の高度 3桁の数字 (120=12000 feet)

5 /TP Type aircraft 航空機のタイプ

6 /SK Sky condition 主に雲の層

7 /WX Weather 視程、天候など METAR と同じ

8 /TA Air temperature in Celsius 空気温度(摂氏)

9 /WV Wind 風向風速

10 /TB Turbulence 乱気流の強さと高度

11 /IC Icing 着氷とそのタイプ

12 /RM Remarks 備考欄その他の連絡事項

 

Intensity 強さの表示

LGT Light 弱い

MOD Moderate 中級

SVR Severe 強い

EXTRM Extreme 激しい

 

 

 

では、練習問題にトライしてみましょう!

 ・・・・・・・・・・・・・・・

Q1  :  (Refer to figure) The  wind and temperature at 12000 feet MSL as reported by a pilot are

 

A  :  090 at 21 knots and – 9°C.

B  :  090 at 21 MPH and -9°C.

C  :  080 at 21 knots and -7°C.

 

(Refer to figure)

:図を参照してください

The  wind and temperature at 12000 feet MSL

:風と温度は 海抜12000フィートの

as reported by a pilot are

:報告されたように パイロットによって (以下の通り)です

090 at 21 knots and – 9°C.

:090度から21ノットで摂氏-9度

090 at 21 MPH and -8°C.

:090度から時速21マイルで摂氏-8度

080 at 21 knots and -7°C.

:080度から21ノットで摂氏-7度

自力で回答してから音声を聞いてください。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

Q2  (Refer to figure) The intensity of the turbulence reported at a specific altitude is

 

A  :  moderate at 5500 feet and at 7200 feet.

B  :  light from 5500 feet to 7200 feet.

C  :  moderate from 5500 feet to 7000 feet.

 

(Refer to figure)

:図を参照してください

The intensity of the turbulence reported

:強さは 報告された乱気流の

at a specific altitude is

:特定の高度において ~です

moderate at 5500 feet and at 7200 feet.

:中級 5500フィートと7200フィートで

light from 5500 feet to 7200 feet.

:弱い 5500フィートから7200フィート(の範囲)

moderate from 5500 feet to 7000 feet.

:中級 5500フィートから7000フィート(の範囲)

自力で回答してから音声を聞いてください。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

Q3  (Refer to figure) The intensity and type of  icing reported by a pilot is

 

A  :  light to moderate.

B  :  light to moderate rime.

C  :  light to moderate clear.

 

 

(Refer to figure)

:図を参照してください

The intensity and type of  icing reported

:強さとタイプ 報告された着氷の

by a pilot is

:パイロットによって ~です

light to moderate.

:弱いから中級

light to moderate rime.

:弱いから中級でライム(樹氷)

light to moderate clear.

:弱いから中級でクリア(雨氷)

自力で回答してから音声を聞いてください。

 

 

はい。どうでしたか?

 

各コードの意味と読み方さえ知っていれば

特に難しいということは無かったですよね。

2回に渡ってお伝えしました

パイロットレポートについては以上となります。

 

記事の内容だけ覚えしまえば

筆記テストは大丈夫です。

引き続き頑張っていきましょう!

 

ということで、今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただきまして

ありがとうござます!

ではまた!

 

 

 

 

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