[Weather : 気象]
パイロット免許への水先案内人
須永です!
前回は、
飛行中の気象情報
についてお話しさせていただきました。
計画した飛行ルートに沿って飛行中、
真正面または向かう方向の近くに
積乱雲が発生した場合、
FSS (フライトサービスステーション) と
コンタクトを取り
あなたの飛行ルートに対する
影響や危険度など必要な気象情報を
得ることができることを学びました。
たとえ、飛行前の Briefing で
Thunderstorm の発生が
予報されていなかったとしても
自然現象である気象は
常に変化しているので
最新の情報は強い味方となります。
使えるものはどんどん使うように
心がけていきましょう!
今回は、
HIWAS (Hazardous Inflight Weather Advisory Service・危険気象予報サービス)
についてお話したいと思います。
あなたのフライトに関して
重要な気象情報を得る別の方法がこれです。
HAZARDOUS INFLIGHT WEATHER ADVISORY SERVICE
略して HIWAS と呼ばれるものです。
これは VOR や VORTAC の周波数によって送信されるものです。
とても重要な気象情報が繰り返し放送されています。
例えば、
Thunderstorm の発生やTurbulence 、
拡大しつつある IFR コンデションの
エリアなどが挙げられます。
これらの事象の危険やその危険の強さ
についての内容となっています。
ただ、全ての VOR と VORTAC で
利用できるサービスでは
ないんですね。
では、利用可能なステーションを
見分けるにはどうしたらいいのでしょうか?
筆記テストでは、
Sectional Chartの参照図が提供されて、
そのエリアの HIWAS サービスが
受けられる周波数はどれでしょう?
というような出題になるかも知れません。
例を見ていきましょう。
これは WINSLOW の VORTAC です。
情報Box内側の右上に
小さいサークルの白抜き文字の
H が見えますか?
この HIWAS の頭文字の H のマークが
このサービスを利用できる
ステーションを意味しているのです。
この VORTAC の周波数である
112.6 MHz によって
放送を聞くことができるのです。
あなたがすることは VOR レシーバーを
122.6 に合わせるだけです。
音声だからと言って無線機の周波数を
合わせるのではありませんよ。
VOR を通常に使うときのように
VOR のレシーバーの周波数を
合わせてくださいね。
そうすれば、
もし、そのエリア周辺に危険な気象情報が出ている場合は、
繰り返しの音声による情報を受信できるようになっています。
今回も一点集中という形で
早速練習問題にトライしてみましょう!
・・・・・・・・・・・・・・・
Q : (Refer to figure) On what frequency can a Pilot receive hazardous inflight weather advisory service (HIWAS) in the vicinity of area 1?
A : 117.1 MHz.
B : 118.0 MHz.
C : 122.2 MHz.
(Refer to figure)
:図を参照してください
On what frequency can a Pilot receive
:どの周波数で パイロットは受信できますか
hazardous inflight weather advisory service (HIWAS)
:HIWAS (ハイワス) を
in the vicinity of area 1?
:近くで エリア1の
117.1 MHz.
:117.1 メガヘルツ
118.0 MHz.
:118.0 メガヘルツ
122.2 MHz.
:122.2 メガヘルツ
・
・
・
自力で回答してから音声を聞いてください。
はいどうでしたか?
今回も特に難しいと言うような
内容ではありませんでしたね。
さて、ウェザーについて
色々と学習してきましたが、
今回を持ってプライベートパイロットの
筆記テストに出題されるであろう
気象に関する内容は
一通り終了したことになります。
全てを合わせると、
そこそこのボリュームが
あったかと思いますが、
空を飛ぶこと自体が
自然を相手にすることですので、
やはり必要最低限の知識は
備えなければなりません。
このブログの内容だけを理解するだけで
筆記テストにパスすることは
十分に可能です。
ただ、どんな世界でもこれで良し
ということはありませんから、
ご自身でも更に学習範囲や内容を
深めていかれることを願っています。
安全第一のパイロットを
目指していってください。
さて、次回からは
Federal Aviation Regulations (連邦航空規則) の
内容に入っていきたいと思います。
ということで、今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただきまして
ありがとうございます!
ではまた!
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