航空図上の旗のシンボルとは?

Sectional Charts

[Sectional Charts:区分航空図]

 

こんにちは!

パイロット免許への水先案内人・須永です!

 

前回は障害物についてお話させていただきました。

高いビル、高いアンテナ、高い鉄塔や送電線などの

障害物はありますが、

原則としてギリギリの高度で飛行することはありません。

 

ですが、実際の問題として

それらに接触してしまう事故というのは

ゼロではなく発生してしまうんですね。

 

現に私が訓練していた期間に

私の通っていたスクール所属の機体が

訓練生の単独飛行中、

どこかにランディング・ギアを引っかけてしまい

左のランディング・ギアを欠損した状態で

飛行場に戻ってきて着陸を試みました。

 

当然機体は大きな損傷を受ける事故となったわけです。

幸いにも操縦していたアメリカ人の訓練生には

怪我もなく済んだのですが、

たまたま運が良かっただけで、

ひとつ間違えていたら命を落としていたかも知れません。

 

送電線に接触して左の主脚を失ってしまったらしいのです。

主脚が脱落してくれたおかげで飛行を続けられたのですが、

そのまま地面に叩きつけられてもおかしくない

事故だったと思います。

 

飛行中はケーブル状のものは

本当に視認し難いので近づいてはいけませんよね。

 

 

では、航空図(Charts)内の

知っておきたいシンボルなどを

もう少し見ていきましょう。

 

下図の中にフラッグマークが

3つあるが見えますか?

 

ゴルフコースでもあるのでしょうかね?

 

いえいえ違いますよ。

 

これらは、

Visual check point 又は

Visual reporting point と呼ばれるものです。

 

一番右にあるのが、

CAMELBACK MTN とありますね。

 

文字通りキャメルバック・マウンテンという

ラクダの背中のコブのような形の山があるんです。

 

フェニックス・スカイハーバーの空域を

通過したい場合など

アプローチ・コントロールへの

ファースト・コンタクトのときに

「Phoenix approach, Cessna 1234 over Camelback MTN

Inbound Request Transition To South MTN」

(フェニックスアプローチ、セスナ1234

キャメルバック・マウンテン上空から接近中

サウス・マウンテンに向けて通過をリクエストします)

のように使われたり、

管制官からキャメルバック・マウンテンに

近づいたら報告しなさいと言われたりしますよ。

 

自分の飛行機のポジションの識別を

管制官と共有するために重宝するんですね。

 

それから、下図のような

注意事項も航空図には記載されていますよ。

この周辺の空域では集中的に

スカイダイビングが行われているので

注意してくださいということですね。

 

 

FAAは地形の標高についても

聞いてくることがありますよ。

 

エリアAとエリアBの間の標高は

何フィートから何フィートですか?

という感じです。

 

この場合は等高線から追っていくよりも

それぞれのエリア内にある

飛行場のエレベーションを

確認した方が早いですからね。

覚えておきましょうね。

 

 

さて、

近い将来、ここで飛行訓練がしたいという

場所があれば、そのエリアの

区分航空図(Sectional Charts)を購入して

出来るだけ多くの情報を事前に頭に

入れておいた方が気持ちにゆとりが

生まれるかも知れませんね。

 

ネット販売を利用すれば現地から

取り寄せできますので、

是非この機会に購入をされみてはいかがでしょうか。

 

では、今日の練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q:(Refer to figure)

The flag symbol at CAMELBACK MTN is

 

A  :  Outer boundaries of Phoenix class C airspace.

B  : airport with special traffic patterns.

C  :  visual checkpoint to identify position

for initial call up prior to entering

Phoenix class C airspace.

 

 

(Refer to figure):図を参照してください

The flag symbol:旗のシンボル

at CAMELBACK MTN:ここの キャメルバックマウンテン

is:です

Outer boundaries:外側の 境界線

of Phoenix:の フェニックス

class C airspace:クラスC エアスペース

airport:飛行場・空港

with special traffic patterns:を含む スペシャル・トラフィック・パターン

visual checkpoint:ビジュアル・チェックポイント

to identify position:識別すること 位置

for initial call up:のため 最初のコールアップ

prior to entering:より前に 新入すること

自力で答えを導き出してから

音声を聞いてください。

 

はい。いかがでしたか?

今回の練習問題も簡単でしたよね?

 

さて、区分航空図(Sectional Charts)について

筆記テストで問われる内容については

一通り説明は済んだことになりました。

 

次回からはAirspace(空域)についての

お話に入っていきますね。

 

それでは、今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

 

ではまた!

 

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