[Radar Services : レーダー・サービス]
パイロット免許への水先案内人
須永です!
前回は、
ノン・タワー空港などで
パイロット間での交信に使用される
CTAF 周波数についてお話させていただきました。
管制官のいないエリアでは
パイロット同士でお互いの意向を
伝え合うことが必要であることが
分かっていただけましたか?
それでは、今回からは
また新しい分野に入っていこうと思います。
RADAR SERVICES (レーダー・サービス)
無線機によるコミュニケーションは
他の航空機との接近を避けるために
大いに役立つものです。
それをより確実に空中での接近などを
回避するための手段として
レーダー・サービスが挙げられます。
管制官は一つのエリア内の航空機の
針路・高度などをモニタリングしているので
接近や衝突の恐れのある当該機に対して
針路や高度の変更の指示を出すことができます。
そのサービスを受けるために
機体に装備されているのが
以前にも登場してきたトランスポンダーです。
機体の高度情報を発信できるタイプは
モード何だか覚えていますか?
そうですね。
モード C でしたね。
さて、このトランスポンダーは
レーダーにコンタクトしてもらうため
4桁のコード(数字)[Squawk] を入力するんですが、
VFRでは、1200 と決まっています。
どの高度であってもですよ。
ただし、18,000フィート(海抜高度)未満です。
18,000フィート(海抜高度)以上は
クラス A(Alfa)でしたね。
クラス A(Alfa)は、IFR しか飛べませんからね。
もうこの辺はもう覚えてしまってますよね?
では、今回のフレーズです。
VFR TRANSPONDER CODE 1200
Below 18,000 feet
VFR TRANSPONDER CODE 1200
:VFR トランスポンダー・コード 1200
Below 18,000 feet
:18,000フィート未満
さて、クラスB(Bravo)やクラスC(Charlie)などの
エアスペースでレーダー・サービスを
受ける場合は個別に Squawk Code(スクォーク・コード)を
管制官から割り当てられます。
これは以前にもお話していますね。
では、上のエアスペースを抜けるとき管制官から
“Cesnna 375CS, leaving Class C airspace, squawk VFR”
「セスナ375CS、クラスC エアスペースを離れつつある スクォークVFR」
と指示が来たらどうしますか?
squawk VFR = 1200
なので、個別で割り当てられたスクォーク・コードから
1200 に戻すのです。
同じ意味で管制官からこのように
言われることも多いと思います。
“Radar service is terminated”
「レーダー・サービスは終了された」
この場合も速やかに 1200 に戻しましょう。
さて、スクォークには
特別な状況下でのみ使用するコードがあります。
まずは、
7700
Emergency squawk 緊急事態
当該機に対して優先第一であらゆる角度から
サポート体制が敷かれます。
個別のスクォークを与えられている場合は
管制官は既にあなたの位置は把握しているので
無線機で伝えるだけでOKです。
別のケースとして、VFRで
クロスカントリー・フライト(野外飛行)中
緊急事態に陥ったときえ、最寄りの適切な
周波数が分からない場合は
スクォーク・コードを
1200 から 7700 に変えて
121.5 MHz で緊急事態を宣言してくだい。
この 121.5 MHz は
インターナショナル・エマージェンシー周波数です。
ただし、125.5 MHz は沢山の人が聞いているので
沢山の返事が返ってくることになります。
あなたは、彼らにスタンバイを告げて
一人だけを選んで対処してもらいましょう。
次の状況下として
7600
Lost Communications squawk (無線機の故障)
無線機以外の電気系統が生きている状態であれば
トランスポンダー・コードは 7600 です。
別の状況下として
7500
Highjack squawk ハイジャック
このコードを入力した場合
発見した管制官から
たった一つだけ質問が来ます。
「本当にスクォーク 7500 にしましたか?」
あなたは、「はい」と答えるだけです。
犯人に悟られたり刺激しないために
何らかの要望があるまで
管制側からの問いかけは控え
レーダーで追跡しながら
状況を見守るということになります。
というように特別なコードがあるわけですね。
なので、通常のコード変更の際は
これら特別なコードを間違って
入力しないように十分に注意してくださいね。
<まとめ>
VFR機のスクォーク・コードは
1200 である
特別なスクォーク・コード
7700 緊急事態
7600 無線機の故障
7500 ハイジャック
はい。ということで、
練習問題にトライしてみましょう!
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Q1 : When operating under VFR below 18,000 feet MSL,
unless otherwise authorized, what transponder code
should be selected ?
A : 1200
B : 7600
C : 7700
When operating under VFR
:の時 運航 のもと VFR
below 18,000 feet MSL
:未満 18,000フィート(海抜高度)
unless otherwise authorized
:別段の許可がない限り
what transponder code
:どの トランスポンダー・コード
should be selected
:選択されるべき
・
・
・
自力で答えを導き出してから
音声を聞いてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q2 : When making routine transponder code changes,
pilots should avoid inadvertent selection of which codes ?
A : 0700, 1700, 7000.
B : 1200, 1500, 7000.
B : 7500, 7600, 7700.
When making routine
:の時 行う 手順
transponder code changes
:トランスポンダー・コード 変更
pilots should avoid
:パイロット 避けるべき
inadvertent selection
:不注意な 選択
of which codes
:どのコードの
・
・
・
自力で答えを導き出してから
音声を聞いてください。
はい。どうでしたか?
今回もとても簡単な問題だったかと思います。
もし、腑に落ちない点がありましたら
どんどん質問をしてきてくだいさいね。
大歓迎です!
自分の手で飛行機を操縦する夢を
絶対に叶えましょう!
引き続きお願いします!
ということで、
今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
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