磁気コンパスの「クセ」って知ってますか?

[Flight Instruments:航空計器]

こんにちは!

パイロット免許への水先案内人・須永です!

あれほど待ちわびていた

ゴールデンウィークも

もう終わりに近づいてきていますね。

いや~、かなりお恥ずかしい話なんですが、

我が家のマイカーのタイヤ、

実は今日までスタッドレスでした。

普段は家内が乗っていて

且つ私自身がこの一か月間は

本業に追われていたせいで、

履き替えをすっかり忘れていました。

そこで、今日は作業をしたわけです。

車に備え付けのジャッキはコンパクトに

収納できる代わりに

機能面ではちょっとというところが

ありませんか?

おかげで少しいい汗をかいてしまいました。

でも、これで家内にも心おきなく

乗ってもらえそうです。

さて、航空計器について

お話を続けてきましたが、

いよいよ磁気コンパスの話に入っていきますね。

基本的な計器については

この磁気コンパスが最後となりますよ。

航法(Navigation)のところで

またいくつか航法計器は登場しますが、

一旦一区切りということですね。

今回の磁気コンパスは、

古くから航海に使われてきたんですね。

で、現在の航空機にも形こそ違いますが

装備されることが義務付けられています。

前述で航法計器とは区別するような

ことをいいましたが、

実は、この磁気コンパスは

飛行計器と航法計器二つの

役割を持っているというのが正解です。

なので、どちらのグループに入れてもいいのですが、

私が習ったときは飛行計器の枠だったというだけです。

深い意味はありません。

話を進めますね。

私たちが住んでいる地球は

一つの大きな磁石なんですね。

磁気コンパスはこの地球の磁気を

検出して磁北と機首方位との関係を

角度で表示するんですよ。

ここで磁北という言葉が出てきましたが、

地理上の真北と磁石が指す磁北は

実は一致していません。

偏差という角度があるのですが、

航法では磁北を基準にして運用しているんです。

この偏差については後で詳しく触れますので、

今日は真北と磁北があるんだということを

知っていただければ大丈夫です。

磁北を0度として時計回りに360等分すると

東は090度となり、南は180度、西は270度と

なりますね。

方位表示を正確に行うために

このように3桁の数字で表すんですよ。

で、この磁気コンパスの構造は

めちゃめちゃ簡単にいってしまうと

磁石がケロシンという液体(灯油)の中で

浮かんでいるとう簡単な造りになってます。

プカプカと浮遊しているだけなので

色々な影響を受けてしまうんですね。

なので、今日覚えていただくことは

ひとつだけです。

この影響を受けやすい磁気コンパスが

正確な値をパイロットに与えてくれるのは

いつですか?ということだけです。

答えはズバリ

直進水平飛行中で加速も減速もしていない時だけです。

英文で覚えちゃいましょう。

Magnetic compass is accurate

only in straight and level, unaccelerated flight.

Magnetic compass 磁気コンパス

is         です

accurate      正確な

only in      中だけ

straight and level,    直進で水平

unaccelerated flight. 無加速飛行

前から私は意識的に

英語を和訳というか綺麗な日本語に

置き換えていません。

それは英語を英語のまま理解してほしいからです。

英語の順序通りに解釈してほしいのです。

その中で特に意識していることは

助詞を使っていないということです。

どういうことかというと

A airplane flies in the sky.

上の文を普通に和訳すると

「一機の飛行機が空を飛ぶ。」

となりますよね。

ところが、助詞抜きで訳すと

「一つ・飛行機・飛ぶ・空」

となります。

日本語としては変ですが、

日本語を母語としている私たちは

それでも意味は理解できませんか?

助詞をつけてしまうから

日本語の文法の順序に訳さないと

違和感を感じてしまうし、

時間もかかってしまうんですね。

でも、助詞をとってしまえば

英語の順序通りに理解しやすくなりませんか?

ただし、my・your・his・herのような

「・・・の」という場合の「の」や

形容詞にある「・・・な」などは

つけてOKです。

約1年ほど前にこの学習法に出会ったのですが、

もっと早く知りたかったと思いましたね。

助詞抜きの日本語をつぶやくだけでも

英語の練習になりますよ。

長い文章でなくていいんです。

むしろシンプルで短い文の方が

外国人には伝わります。

例えば、

「私・起きる・6時・毎朝」

「私・洗う・私の顔」

「私・磨く・私の歯」

一日のうちにほんの数分でも

一人でつぶやいてみてください。

これだけでも本当に英語の感覚が身につきますよ。

大事なのは

「〇〇したいヤツ(もの)が〇〇する」

のように主語の次に述語が来るという

英語の大原則を守るだけです。

その後ろに細かい説明を足していくだけなんです。

えーと、少し話が逸れてしまいましたが、

英語学習のコツの一つとして

試してみてくださいね。

では、今日の練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q :  During flight, when are the indications

of a magnetic compass accurate ?

A :  Only in straight and level unaccelerated flight.

B :  As only as the airspeed is constant.

C :  During turns if the bank does not exceed 18°.

During:の間

indications:表示

accurate:正確な

constant:一定の

turns:旋回

bank:バンク角

exceed:超える

自力で答えを導き出してから

音声を聞いてください。

はい。いかがでしたでしょうか?

今日の問題は超簡単でしたよね?

今回のようにもうストレートに

英文で覚えてしまった方が楽なケースも

ありますので、しっかりとついて来てくださいね。

あなたなら出来ますよ。

これからも一緒に頑張っていきましょう!

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

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