Flight Computer ④使用上のルール

Cross-Country Planning

[Cross-Country Planning : 野外飛行計画]

 

パイロット免許への水先案内人

須永です!

 

 

前回は、

How Fast (どれくらいの速さ) / How Far (どれくらいの距離)

ということで、

Flight Computer を使って

「速度と距離の求め方」

についてお話しさせていただきました。

 

これまでのように

初めから明確な時速の情報が

与えられていない場合の

時速の求め方を

覚えていただきましたか?

 

時間と距離を算出する上で

その航空機が一体どのくらいの速さで

飛行しているのかということが

全ての基準になるということを

理解していただけましたか?

 

 

回は、

Flight Computer 使用上のルール

についてお話したいと思います。

 

Flight Computer 使用上のルール

Flight Computer を

正しく使用するにあたって

覚えておくべき基本的ルールが

4つがあります。

 

どれくらいの速さか?

何を計算するにしても

まず初めに

どれくらいの速さで

進んでいるかを決定することです。

 

筆記テストなどでは

初めから時速の情報が

与えられていている場合もあれば、

直接的に時速の情報が

与えられていない場合もあります。

 

分かっている場合は、

すぐに時速をセットできますよね。

 

ただ、

明確な時速の値がない場合でも

”何分で何マイル進む”

というような手がかりがあれば

時速を求めことは簡単ですよね。

 

前回このような練習を

したばかりですので

理解できると思います。

 

“23マイルを進むのにかかる時間は10分です”

のようなヒントのことです。

この時間と距離の関係を

それぞれの目盛りで

一致するようにセットできれば

速さについては

クリアできたということです。

 

セット後に内側の目盛りの

60分 (▲マーク) に一致している

外側の目盛り(距離)を読めば、

60分で進む距離となりますから

時速が得られるわけです。

 

任意の時速に一度セットしてしまえば

目盛りのどこの部分を

ピックアップしても

その時速における比率は

変わりませんので、

必要な箇所の情報は簡単に

得られるということですね。

 

その速度で飛行した場合、

“15分で進める距離は何マイル” だとか、

“57マイル進むには何分かかる”

というようなことが瞬時に分かるわけです。

 

外側の目盛りは常に距離を表示

次に覚えおくべきことは

距離というのは常に

外側の目盛りが示すということです。

 

もうこれに関しては、

いくつも例題をこなしてきていますから

問題ないですよね。

 

もしも、忘れてしまった時には

外側の目盛りの 60 の数字の

すぐ右をチェックしてみてください。

 

DISTANCE (距離) の文字がありますので

この目盛りは

距離を表すものだということを

思い出させてくれるはずです。

 

内側の目盛りは”分”を表示

内側の目盛りは”分”を表示して

さらに内側の目盛りは

“時間”を表示するものだということです。

 

これもすっかり

覚えてしまっていることだと思いますが、

筆記テストで問われた際には

確実に得点できるようにしておきましょう。

 

的外れではないですか?

最後は

”それって道理にかなっていますか?”

ってことです。

 

これについても

例題を通して触れてきました。

 

Flight Computer の目盛りには

1 や 100 が無いから

10 を 1 や 100 に見立てて

計算するということですね。

 

欲しい情報の目盛りの数字を

そのまま読んでいい場合と

0 を抜いたりつけたりする

必要が生じる場合がある

という例のやつですね。

 

あなたが搭乗する機体の

性能などを考えれば、

この時間と距離は有り得ない

というのが判断できるはずですので、

その辺を考慮して

数値を読むようしてください。

 

以上の4つが

Flight Computer を使用する上での

基本的ルールとなります。

 

1.How fast goes first

2.Miles are always on the outer scale

3.Minutes are on the inner scale

4.Does it make sense?

 

1.How fast goes first

:1.どれくらいの速さが一番初め

2.Miles are always on the outer scale

:2.マイルは常に外側の目盛り

3.Minutes are on the inner scale

:3.分は内側の目盛り

4.Does it make sense?

:4.それ道理にかなってますか

 

どれくらいの速さで飛行している

ということがまず第一に来ます。

 

全ての計算は速度が

設定されることから始まります。

 

次に、マイル (距離) は

常に外側の目盛りで表すということ。

 

分はいつでも内側の目盛りで表示し、

時間はさらに内側の目盛りによって

示すようになっています。

 

そして、

1番重要なのは

割り出した値が求めているものに対して

道理がかなっているかどうか

ということです。

 

そこで判断を誤ってしまうと

見当違いの値を

得ることになってしまうので

注意しまょう。

 

まとめ

Flight Computer 使用上のルール

1.How fast goes first

◎初めにどれくらい速さなのかを設定する

 

2.Miles are always on the outer scale

◎距離の値は常に外側の目盛りで表示される

 

3.Minutes are on the inner scale

◎分の値は内側の目盛りで表示される

◎時間はさらに内側の目盛りで表示される

 

4.Does it make sense?

◎その値は道理にかなっていますか?

 計算盤上の数字を

 そのまま読むときもあれば

 桁を変える場合もある

 突拍子もない値にならないように

 冷静に判断すること

 

練習問題にトライしてみよう!

Q1  :  A basic rule to remember when using the calculator side of the flight computer is

 

A  :  wind correction angle goes first.

B  :  that on the outer scale, 10 always represents 10 miles.

C  :  how fast goes first.

 

 

A basic rule to remember when using the calculator side of the flight computer is

:基本的ルール 覚えるため 計算盤側を使うとき フライトコンピュータの

wind correction angle goes first

:偏流修正角 始める 最初に

that on the outer scale, 10 always represents 10 miles.

:外側の目盛りでは 10は常に表す 10マイルを

how fast goes first.

:どれくらいの速さ 始める 最初に

自力で回答してから音声を聞いてください。

 

・・・・・・・・・・・・・・・
Q2  :  A basic rule to remember when using the calculator side of the flight computer is

 

A  :  miles are always on the inner scale.

B  :  minutes are always on the outer scale.

C  :  “Does the answer make sense?”

 

 

A basic rule to remember when using the calculator side of the flight computer is

:基本的ルール 覚えるため 計算盤側を使うとき フライトコンピュータの

miles are always on the inner scale.

:マイルは常に内側の目盛り

minutes are always on the outer scale.

:分は常に外側の目盛り

“Does the answer make sense?”

:答えは道理にかなっているか

自力で回答してから音声を聞いてください。

 

 

あとがき

はい。どうでしたか?

 

何回かに渡って

速度、時間、距離を

算出する練習をしてきました。

 

使い方はもうばっちり

覚えてしまっているかも知れません。

 

ですが、万が一のときに備えて

今回の基本的ルールを整理して

覚えておくことをお勧めします。

 

こういった分かりきったことでも

筆記テストで問われることがありますので

サービス問題は確実に

得点できるようにしておきましょう。

 

では、引き続き頑張っていきましょう!

ということで、今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただきまして

ありがとうございます!

ではまた!

 

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