Flight Computer ① 速度について

Cross-Country Planning

[Cross-Country Planning : 野外飛行計画]

 

パイロット免許への水先案内人

須永です!

 

 

前回は、

Flight Computer (航法計算盤) の概要

についてお話しさせていただきました。

 

Flight Computer は

フライトに必要な

距離、時間、燃料などを

計算できるツールであり、

計算盤側の目盛りは

外側が距離と燃料を示し、

内側とさらに内側の目盛りは

分、時間を表すものだという

概要については

覚えていただけましたか?

 

 

回は、

How Fast (どれくらいの速さ) 

についてお話したいと思います。

 

Flight Computer の目盛りの比率

 

Flight Computer の計算盤側というのは

基本的に掛け算もしくは

割り算をするために使われます。

 

その際に注意すべき事は

どんな比率を用いて計算するか

ということです。

 

例1)1分で、1マイルの移動

 

では具体的に見ていきましょう。

 

まず、

1マイル移動するのにかかる時間は

1分という場合を考えるとき、

外側の目盛り 10 と

内側の目盛り 10 を合わせるように

目盛りをスライドさせて一致させます。

これは目盛りの中に 1 が無いので、

10 の目盛りを 1 と仮定するわけですね。

 

外側と内側の目盛りの

比率を 1:1 と考えたとき

1分間に 1マイル移動する割合となるわけです。

 

ここで、

Flight Computer を見ずに

ちょっと頭で考えてください。

 

1分で 1マイルということは、

60分 (1時間) で 60マイルになりますよね。

 

つまり、

時速 60マイルの速度

ということになりますよね?

 

では、Flight Computer 上で

確かめてみましょう。

 

先程合わせた外側の目盛りと

内側の目盛りをずらすことなく

内側の目盛りの 60 (▲マーク) の所を見てください。

 

そこが 60分です。

 

対して外側の目盛りは距離でしたね。

 

60分に一致している外側の目盛りの数字は

60ですね。

60マイルということです。

 

つまり、

60分で 60マイル移動するということは、

時速 60マイルとなりましたね。

 

ここまで大丈夫ですか?

 

例2)2分で、1マイルの移動

では、別の速度を求めてみましょう。

 

今度は、

1マイル移動するのに

2分かかるとします。

 

ということは、

外側の目盛りの 10に

内側の目盛りの 20を

スライドさせて合わせるわけです。

これで、2分で 1マイル移動の比率に

セットできたことになります。

 

ここでも頭でちょっと考えてみてください。

 

1マイル進むのに先程よりも

倍の時間がかかるということは、

1時間で距離は半分の30マイルですね。

 

さて、合っているかどうか

Flight Computer で確かめてみましょう。

 

外側の目盛りと内側の目盛りがずれないように

内側の 60分 (▲マーク) の所を見てください。

 

そこに一致している外側の目盛りは

いくつになっていますか?

30ですね。

 

ということは、

60分 (1時間) に 30マイルの距離

ということですので、

時速 30マイルです。

 

私たちの頭の中の計算は合っていましたね。

 

どこを切り取っても比率は一緒

この比率の速度のままで

移動するならば、

別の目盛りの所も

同じように読めるということです。

 

どういうことかというと、

今やったように

時速 30マイルというように

一度任意の速度をセットしてしまえば、

この速度を維持しているなら

時間と距離の関係は変わりませんので

必要な箇所に目をやるだけで

必要な情報を得ることが出来るのです。

 

具体的に見てみましょう。

時速 30マイルの速度で移動しているなら

35マイル進むには 70分かかり、

40マイル進むには 80分かかるというように

簡単に分かってしまうんですね。

なんとなく計算盤について

見えてきましたか?

 

OKです!

今日はここまでにして

少しずつ慣れていきましょう。

 

 

まとめ

How Fast (どれくらいの速さ) 

Flight Computer での計算

◎比率を考慮する

例)1マイル / 1分、1マイル / 2分 など

 

◎設定が変わらなければ、どの目盛りの箇所も比率は一緒

例)時速30マイルなら

  35マイル移動に 70分

  40マイル移動に 80分

 

 

練習問題にトライしてみよう!

 

Q1  :  How fast are you flying if you travel 2 miles in 1 minute?

 

A  :  30 miles per hour.

B  :  60 miles per hour.

C  :  120 miles per hour.

 

 

How fast are you flying if you travel 2 miles in 1 minute?

:どれくらい速く飛行していますか もし2マイル進むとすれば 1分間に

30 miles per hour.

:時速30マイル

60 miles per hour.

:時速60マイル

120 miles per hour.

:時速120マイル

自力で回答してから音声を聞いてください。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

Q2  :  How fast are you flying if you travel 3 miles in 2 minutes?

 

A  :  60 miles per hour.

B  :  90 miles per hour.

C  :  12 miles per hour.

 

 

How fast are you flying if you travel 3 miles in 2 minutes?

:どれくらい速く飛行していますか もし3マイル進むとすれば 2分間に

60 miles per hour.

:時速60マイル

90 miles per hour.

:時速90マイル

12 miles per hour.

:時速12マイル

自力で回答してから音声を聞いてください。

 

あとがき

はい。どうでしたか?

 

Flight Computer の計算盤の

目盛りの読み方は

なんとなく分かってきましたか?

 

今の段階では、

外側の目盛りが距離と燃料。

内側とさらに内側の目盛りが

分と時間を表すということ。

 

それから、

○分で○マイル進む

というように

任意の比率をセットしたら

どの目盛りの箇所を読んでも

同じ比率になっている

ということが

押さえられていれば大丈夫です。

 

今後、具体的な計算練習を

していきながら

理解も深まっていくと思います。

 

 

ということで、今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました