[Flight Instruments:航空計器]
こんにちは!
パイロット免許への水先案内人・須永です!
あっという間に連休も終わってしまいましたね。
お出かけはされましたか?
うちは家内が祝日も出勤していましたので
最終の日曜日に軽井沢のアウトレットに行き
ようやくゴールデンウィークの雰囲気を
味わえたかなって感じでした。
さて、前回は磁気コンパスのクセ(特徴)について
お話をしましたが、
どんな飛行状態のときだけ正確な値を得られるのか
ばっちり覚えていただけましたか?
そうですね。
直進で水平飛行していて
且つ加速も減速もしていないときのみでしたね。
英語で言えるようになりましたか?
なんとなく残っていますか?
もう一度書いてみますね。
「Straight and level, unaccelerated flight」
でしたね。
OK! では、それ以外の飛行中において
どんなエラーが生じるのかについて
お話していきますね。
まずは、加速と減速によるエラーについてです。
英語でいうと
Acceleration/Deceleration Errors です。
ちなみに今からお話する特徴は
北半球におけるもですよ。
北半球と南半球とでは正反対の
リアクションになりますからね。
北半球を飛行することを前提として
覚えてほしい言葉があります。
A・N・D・S(アンズ)です。
これは単語の頭文字を取った造語ですね。
A:acceleration(加速)
N:north(北)
D:deceleration(減速)
S:south(南)
を表しています。
結論から言ってしまうと
「加速したら北を指し、
減速したら南を指す」
ということなんですね。
ただし、機首方位が360度(北)と
180度(南)のときはこの限りではありません。
また、機首方位360度(北)から
旋回(Turn)をする場合、
磁気コンパスの初動は逆に動くんです。
つまり、360度(北)から右に旋回すると
当然、磁気コンパスは東に向かって動くべきところを
最初はあたかも西に向かって旋回しているような
動きを見せるんです。
逆も然りで、360度(北)から左に旋回すると
磁気コンパスは西に向かって動くべきところを
最初はあたかも東へ向かって旋回しているような
動きになってしまうんですね。
反対に機首方位180度(南)から旋回をした場合は
左右どちらの旋回においても
実際の動きよりも超過気味に
磁気コンパスは動くんですよ。
これら旋回時の特徴を
覚えるための造語もありますよ。
N・O(ノー)と
C・O・S・U・N(コースン)です。
N:north(北)
O:opposite(反対の)
NOは機首方位(北)からだと
反対に反応しますよってことですね。
C:compass(コンパス)
O:overshoot(超え過ぎる)
S:south(南)
U:undershoot(届かない)
N:north(北)
COSUNはNOのことも含めて
表しています。
「コンパスはオーバーシュートする南、
アンダーシュートする北」
ってことですね。
それから磁気コンパス自体の
自差(Deviation)というのも
あるんですよ。
なぜ自差が生じるのかというと
飛行機は様々な電気機器も使用していますので
磁気コンパス周辺の磁場や振動の影響で
エラーが出てしまうんですね。
今日、お話したことは
言葉だけで理解するのは無理だと思います。
図を使いながらと思い
一度、自作で描いてみたのですが、
納得いく図が描けませんでした。
もっと絵心があったらいいんですけどね~。
アニメーションか何かで表現できれば
一番いいと思いますが、
技術がありませんので申し訳ありません。
自分にできる方法を考えてみますので
少しお時間をください。
ということで伝えきれていない状態で
練習問題というのも酷ですので
今回は問題はありません。
今日は私の宿題ということで
終りにしたいと思います。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
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