[Aerodynamics:空気力学]
こんにちは!
パイロットライセンスへの水先案内人・須永です!
って昨日高らかに宣言したキャッチコピーですが、
やっぱりまだ長くないですか?
自分で言ってみても
噛んでしまいそうです。
ライセンスを免許に替えてみると
パイロット免許への水先案内人・須永です!
うん。こっちの方が文字数が三つ減って
スッキリ感が出ましたね!?
とりあえず須永、これでいきます!
行ってきます!
と言って初めての海外がアメリカへの航空留学で
私が24歳のときでした。
まずは、現地で銀行口座を開きたかったので
インストラクターのビルに最寄りの銀行まで
車で連れて行ってもらいました。
日本の銀行だとカウンター越しに
手続きをするイメージじゃないですか?
確かにカウンターもあるんですけど、
日本の銀行だと待合スペースって
カウンターと対面している長椅子がありますよね。
その銀行はその待合スペースがやたらと広く
手続き用のデスクが配されていて
各机には担当が席についていましたね。
日本とはシステムが違うなあって思いました。
で、案内されたデスクの向こう側に
座っていた私の担当者の姿を見て
やばい所に来ちゃったなって思いましたよ。
だって目の前に・・・
黒い服に身を包み、とんがり帽子を被った
血色の悪い魔女がいるんですよ!!
魔女ですよ!!
実は、折しもハロウィンの真っ只中だったんですね。
今から約30年も前のことですから
まだハロウィンなんて
そんなに馴染みがありませんから
ビックリしました。
と同時に仕事中に大の大人が
そこまで遊べるなんて
アメリカってスゲーなと
一気に好きになりましたね~。
やっぱり異文化に触れるって
刺激があっていいもんです。
そんな交流をしながらのフライトトレーニングは
あなたの人生を豊かにしないわけがありません。
楽しみですね!
じゃ、昨日の続きということで
いってみますか!
・・・・・・・・・・・・・・
Stall (ストール)失速は
Critical angle of attack (クリティカル・アングル・オブ・アタック)
臨界迎え角を超えると発生する。
もしくは、飛行可能な最低速度を下回った場合に
失速を迎えてしまう。
失速が起こる条件は上の二つだけです。
OKですか?
機体の総重量によって失速しやすくなったり
逆に失速しにくくなるということはないということ。
簡単にいうと、
・定員4名の機体に満員で搭乗して
荷物も最大積載量ギリギリの状態で飛ぶ場合
・パイロット1名のみの飛行
上の二つの条件の違いによって
今日は重いから失速に気をつけようとか
軽いから失速のことはあまり気にしなくてもいい。
そういうことはあり得ないということです。
昨日の練習問題でもやりましたが、
「失速条件はGross weight (総重量)の違いによって
変わるものではない」
ということを覚えてくださいね。
臨界迎え角を超えてしまうか
飛行最低速度を下回ったときだけです!
では、Stall(失速)に陥ってしまった場合、
直ちにリカバリー操作が求められるわけです。
今、失速してますよ!って
気づくために様々な情報に常にアンテナを
張っておく必要がありますよ!
最初に気づくとしたら
警報音がなります。
最低速度を下回ってるよー!って
知らせてくれるんですね。
それを無視していると
機体がガタガタと振動を始めます。
まるで小刻みに揺れる地震のようにですね。
と同時に機体は高度を落とし始めます。
まあ、訓練ではそれを体感するために
何度も警報音を無視することになりますよ。
やり方としては、
1:巡行中にスロットルを絞り込む
2:現在の高度を維持する
以上! 簡単でしょ!?
スロットルを絞れば、
推力減で機体は降下を始めます。
そこで、高度を維持するために
操縦桿を手前に引いてくるわけです。
例えば、3000フィートで行ったとしましょう。
スロットルを絞ると高度計が知らせてくれます。
「機体下がってますよ!」って
そうか分かったって、操縦桿を少し引いてやるわけです。
で、「高時計がまだ下がってますよ!」って
はいよって、さらに操縦桿を手前に引くです。
高度を維持するために
それをくり返していると
「速度やばいぞ!」って
警報音が鳴り始めるんですね。
それを無視しながら操縦桿をもっと
手前にってやっていると
機体がガタガタ、ガタガタと来るんです。
教官の「ストール!」の掛け声で
リカバリー操作に入ります。
まずは、引いていた操縦桿を思い切って
押し戻します。
(機首が水平よりも下向きになるまで)
機首を下げてから
スロットル全開
徐々に速度が上がり始めます。
十分な速度まで達したら
機首を引っ張り上げて
水平飛行に戻して完了!
そんな感じです。
で、話を進めますけど、
ストールに入った後リカバリー操作を
しないままだとどうなるか?・・・
機体は、きりもみ状態(Spin) スピンに陥ってしまいます。
(写真は曲技飛行のもので敢えて魅せるためにスモークを使っている)
私はスピンまでの訓練は経験していません。
スピンは機体にも負担がかかりますので
当時の訓練科目にはスピンは含まれていませんでした。
何年か前に
「うちのスクールでは
スピンの経験ができます!」を
売りにしていた広告を目にしたことが
ありましたね。
スピンに耐えられる機種を導入したことを
前面に押し出していました
どこのスクールだったかは覚えたないんですけどね。
で、このスピンなんですが、
当然左右両方の翼がストールしていて
どちらかがより失速した場合に起こります。
より左の翼が失速していれば、
機体は左回転にスピンしていきます。
テストに出るのはスピンの条件で
両翼が失速していて
どちらかがより大きく失速した場合に
起こるということを覚えておいてくださいね。
さっそく、今日の練習問題にトライしてみましょう!
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Q : During a spin to the right, which wing(s) is/are stalled ?
ドュアリング ア スピン トゥ ザ ライト フィッチ ウイング イズ/アー ストールドゥ
A : Both wings are stalled.
ボース ウイングズ アー ストールドゥ
B : Neither wing is stalled.
ニーザー ウイング イズ ストールドゥ
C : Only the right wing is stalled.
オンリー ザ ライト ウイング イズ ストールドゥ
問:右回転にスピンしているとき、
どの翼が失速していますか?
A:両方の翼が失速している
B:どちらの翼も失速していない
C:右の翼だけが失速している
正解は?
これは、もう簡単ですよね!?
Aです!
こういう問題は
ケアレスミスさえしなければいいだけなので
しっかりと押さえていきましょうね!
はい。
本日は以上となります。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
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