[Flight Operations : 運航]
パイロット免許への水先案内人
須永です！
前回は、フライトプランの記入について
お話させていただきました。
筆記テストに的を絞ると
問われる項目は3か所ということでしたね。
◎巡行高度は、最初の巡行高度
◎目的地は、最終目的地の空港名と都市名
◎搭載燃料は、使用可能な燃料の総量を時間に換算
もう、ばっちりですよね。
今回は、Chart Supplement
(以前の呼び名は、Airport Facility Directory) を
活用しましょうというお話です。
Chart Supplement
これは、以前にも何度か登場したことがありますが、
簡単にいうと、FAAが発行する空港や航法施設などの
大量の情報をまとめたマニュアルです。
以前は、Airport Facility Directory という名前でしたので
私にとっては、こちらの方がしっくりくる感じです。
いわゆる Sectional Chart (航空図) には、
かなりの情報が載っていますが、
それだけでは、カバーしきれない内容については
Chart Supplement を見ればOKという構成になっています。
例えば、下の Sectional Chart (航空図) を
見てください。
PINAL 空港のシンボルマークの横に
パラシュートのシンボルがありますね。
また、EL TIRO GLIDERPORT (プライベート) 飛行場の
横には、グライダーのシンボルが載っています。
これは、それぞれの空域で
スカイダイビングやグライダーの
活動があることを意味しているわけです。
その付近を通過する際には、
注意が必要となるわけですね。
ただ、安全確保を考えた場合には、
それだけの情報では不十分だと思いませんか？
それらが活動する場合の
正確な場所と正確な時間帯が分かりませんよね？
そこで役立つのが、
Chart Supplement (Airport Facility Directory)
ということなんですね。
マニュアルの裏表紙を見ると
項目の早見表が記載されていますよ。
その中のパラシュートのタブの部分を開くと
活動エリアごとの使用最高高度と
活動時間帯が記載されていますよ。
グライダーについては、
当該空港のページを開いてください。
下の例は、ESTRELLA SAILPORT 空港です。
AIRPORT REMARKS の所を見てください。
赤線でマークした所にグライダーについての
情報が記載されていますね。
どんな情報が載っているかというと
まず、グライダーの活動の問合せ先の電話番号から始まり
活動場所は、丘の北西・西・南西ということ、
エンジン付き航空機のトラフィック・パターンは
滑走路の南側で、グライダーのパターンは北側です。
それから、グライダーが滑走路内に居るときは、
エンジン付き航空機は、滑走路への進入しないことを
リクエストされますということが書かれていますね。
また、この空港の５NM（ノーティカルマイル）内の範囲では
航空無線なしで飛行しているグライダーの交通量が
多いので、エンジン付き航空機は注意喚起が
必要であるということも記載されているんですね。
要するに、Sectional Chart (航空図) に示された情報の
より詳しい情報内容をカバーしているものが
Chart Supplement (Airport Facility Directory)
ということなんですね。
今回、覚えていただくことは
これだけです。
ということで、サクッと練習問題にトライしてみましょう！
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Q : Information concerning parachute jumping sites may be found in the
A : NOTAMs.
B : Chart Supplement (Formerly Airport Facility Directory).
C : Graphic Notices and Supplemental Data.
Information concerning parachute jumping sites
：情報 ～について パラシュートジャンプ現場
may be found in the
：見つけられるかもしれない ～の中で
NOTAMs
：ノータム（NOtice To AirMan)
Chart Supplement (Formerly Airport Facility Directory)
：チャート・サプリメント（以前の呼び名は、エアポート・ファシリティ・ディレクトリ）
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・
・
自力で答えを導き出してから
音声を聞いてください。
はい。どうでしたか？
今回も簡単だったんじゃないですか？
この調子でこれからも頑張っていきましょう。
筆記テストなんて軽く突破して
実技訓練に専念できるようになってしまいましょうね。
ということで、今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます！
ではまた！
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