[Flight Operations : 運航]
パイロット免許への水先案内人
須永です!
前回は、
Runway Markings (滑走路マーキング) について
お話しさせていただきました。
様々な空港にある滑走路には
立地条件等の理由で
離陸滑走はできても
着陸してはいけないエリアを
持つ滑走路があったりするのです。
そんな決まりごとも一目で
共通理解できるように施されているのが
滑走路マーキングの役割ということを
覚えていただけましたか?
今回は、
Runway Numbering (滑走路ナンバー)
についてお話したいと思います。
これから離陸をするために
誘導路から滑走路へ進入したあなたは
滑走路面にペイントされた
大きな数字を目にすることになります。
例に挙げた滑走路のナンバーは
「27」ですね。
この数字の持つ意味は何でしょう?
おそらくこれに関して知っている方は
かなり多くいらっしゃると思います。
ですので、さらっと簡単に
確認する程度にしておきますね。
数字が意味しているのは
基本的にその滑走路が向いている
帯磁方向を示しているのです。
360°を10°刻みに分割した方角を
指しています。
ペイントされる数字は
1の位の「0」を省略しているので
使用される数字は「1~36」の
36個です。
つまり、「27」は「270°」の
方向を向いていますということです。
加えて、それらは磁方位です。
ランウェイ 27 に進入後、
ピタッとセンターラインに機首を合わせれば
機内のマグネティック・コンパスは
270° (W) を指しているべきなのです。
しかし、多少のずれは出てしまうことはありますし、
仕方のないことでもあるのです。
なぜなら、滑走路にペイントされる数字は
10°刻みのためです。
仮に滑走路ナンバーが「27」である場合
磁方位「270°」を意味しているのですが、
実際の滑走路の磁方位は
「268°」かも知れません。
あるいは「271°」かも知れません。
10°刻みで一番近いナンバーを
採用するためなんですね。
ですが、ランウェイ 27 からの出発であるならば、
おおむね西に向かっていくということです。
さて、この滑走路ナンバーについて
問われることは、とてもシンプルですよ。
滑走路ナンバーが与えられて
それぞれの数字が意味することは・・・
何かを聞かれるだけです。
磁方位による滑走路の方向ですね。
仮に下のような滑走路を考えた場合、
ランウェイ 9 からの離陸では
おおよそ磁方位 90° (東)の方向へ向かいます。
ランウェイ 27 からは
おおよそ磁方位 270° (西)の方向へ
向かうということですね。
RUNWAY ORIENTATION
090° and 270° magnetic
RUNWAY ORIENTATION
:滑走路方向
090° and 270° magnetic
:090° と 270° 磁気の
今回はこれだけです。
なので、
サクッと練習問題にトライしてみましょう!
・・・・・・・・・・・・・・・
Q : The numbers 9 and 27 on a runway indicate that the runway is oriented approximately
A : 009° and 027° true.
B : 090° and 270° true.
C : 090° and 270° magnetic.
The numbers 9 and 27 on a runway indicate
:ナンバー 9 と 27 滑走路上の 示します
that the runway is oriented approximately
:その滑走路 方向づけられる おおよそ
009° and 027° true.
:009° と 027° 真(方位)
090° and 270° true.
:090° と 270° 真(方位)
090° and 270° magnetic.
:090° と 270° 磁気(方位)
・
・
・
自力で回答してから
音声を聞いてください。
はい。どうでしたか?
今回の内容は、私の説明など
必要なかったんじゃないですか?
飛行機に興味がある方にとっては
滑走路ナンバーの意味くらいは
分かっていますと
言われてしまいそうですが、
例え一問でも出題パターンに
触れておいて欲しかったので
書かせていただきました。
ということで、今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
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