[Flight Operations : 運航]
パイロット免許への水先案内人
須永です!
前回は、
Precision Approach Path Indicator (PAPI) について
お話しさせていただきました。
横一列に並んだ4ユニットのライトで
赤・白のカラーを使用しています。
パイロットに見える赤・白の組合せによって
グライドスロープに対しての
上下のずれを示しているということは
理解していただけましたか?
今回は、
Pulsating Approach Slope Indicator (PLASI)
についてお話したいと思います。
VASI、Tri-Color VASI、PAPI に並んで
進入経路指示灯の一つに
PLASI というものがあります。
Pulsating Approach Slope Indicator の
略で PLASI と呼ばれています。
とてもレアな進入経路指示灯のため
実際に目にする機会は少ないかも知れません。
しかし、筆記テストには
まだ出題されているようですので
どのような特徴があるのかだけ
押さえておくことにしましょう。
Tri-Color VASI とおなじように
1box から光が放たれる仕組みで
使用されているライトカラーは
赤と白の2色です。
では、この2色だけで
どのようにグライドスロープの
上下のずれを示すのでしょうか?
まあ、白がオン・グライドスロープで
赤がそれより低いことを表すのは
何となく想像できますよね。
では、グライドスロープよりも
高い場合はどうなるのでしょう?
実は、白いライトが
明滅して知らせてくれるのです。
TOO HIGH
Pulsating White Light
TOO HIGH
:高過ぎる
Pulsating White Light
:明滅している 白いライト
次にオン・グライドスロープのときは
予想通り白いライトが
不変で安定して見える状態になります。
ON GLIDE PATH
Steady White Light
ON GLIDE PATH
:オン・グライドパス
(Glide Path は Glide Slope の別名)
Steady White Light
:不変の 白いライト
もし、わずかに低い場合は
不変の赤いライトが見えるはずです。
SLIGHTLY LOW
Steady Red Light
SLIGHTLY LOW
:わずかに 低い
Steady Red Light
:不変の赤いライト
それから
明滅している赤いライトが
見えたとしたら
それは低過ぎるということです。
TOO LOW
Pulsating Red Light
TOO LOW
:低過ぎる
Pulsating Red Light
:明滅している 赤いライト
この低過ぎる状態が
更に進んでしまった場合は
赤いライトの明滅する間隔が短くなります。
つまり、明滅するリズムが速くなるのです。
こうなる一歩手前の段階で
グライドパスに適切に
乗れるように対処してくださいね。
<まとめ>
Pulsating Approach Slope Indicator (PLASI)
◎グライドパスより高い
=明滅している白いライト
◎オン・グライドパス
=不変の白いライト
◎グライドパスより少し低い
=不変の赤いライト
◎グライドパスより低過ぎる
=明滅している赤いライト
今回も上記のライトのパターンを
4つ覚えるだけです。
簡単でしたね。
では、練習問題を
一つだけトライしてみましょう!
・・・・・・・・・・・・・・・
Q : A below glide slope indication from a pulsating approach slope indicator is
A : a pulsating white light.
B : a steady white light.
C : a pulsating red light.
A below glide slope indication
:グライドスロープより低い表示は
from a pulsating approach slope indicator
:PLASI (明滅式進入経路指示灯) からの
is
:~です
a pulsating white light.
:明滅している白いライト
a steady white light.
:不変の白いライト
a pulsating red light.
:明滅している赤いライト
・
・
・
自力で回答してから
音声を聞いてください。
はい。どうでしたか?
問題なし!ですよね。
今回で進入経路指示灯の
グループに関しては終了となります。
それぞれの特徴と
信号色の組合せ等を
しっかりと整理をして
本番に備えてくださいね。
次回からは空港についての
内容に入っていきますので
楽しみにしていてください。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
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