[Airspace:空域]
こんにちは!
パイロット免許への水先案内人・須永です!
前回は、Airway も管制空域のひとつ
ということでお話させていただきました。
その範囲は、センターラインから
左右にそれぞれ4NMずつの幅があり、
Floor は 1,200’ AGL からスタートして
上限は 17,999’ MSL ということでしたね。
理屈抜きで覚えてしまいましょう。
今回は、特別な Airspace についての
お話となります。
何が特別なのかというと
そこは高速で飛ぶの戦闘機のバルカン砲やサイドワインダー、
地対空ミサイルなどが飛び交う軍の訓練区域なんです。
Chart(航空図)では、
どのように表示されているのかというと
ブルーのクシ状のラインで囲まれたエリアです。
RESTRICTED AREA(制限されたエリア)
といいますよ。
戦闘機搭載のバルカン砲の弾丸や
誘導ミサイルなどが発射されている空域です。
単純に危険な所です。
それぞれのエリアごとに
「R-○○○○」のように番号がつけられています。
しかし、絶対に入れないということでもないのです。
では、どうするのか?
Chart(航空図)に記載されている
SPECIAL USE AIRSPACE という表を
見てみましょう。
一番上の [R-2301 E] のエリアでは、
時間帯が [0630-2400✝]とありますね。
午前6:30から深夜24:00以外の時間帯であれば
飛行可能ですということなんですね。
✝ の意味は他の時間帯については
NOTAM(Notice To Airmen) で提供するということです。
このNOTAM(Notice To Airmen)とは航空情報の一種で、
航空関係施設、業務、方式と危険等に係る設定や状態、
変更等についての情報です。
また、高度を見ると [TO FL 800] となっているので
80,000’ MSL より高い高度であれば、
大丈夫ということです。
この Restricted area に進入する方法は
二通りあることを覚えておきましょう。
一つは、活動時間外なら入れるということ。
もう一つは、管理している機関の許可を取るということです。
それを英文にすると下のようになります。
RESTRICTED AREA
At times other the posted times
Permission from controlling agency
RESTRICTED AREA:制限された エリア
At times:その時間
other the posted times:以外 掲示された時間
Permission:許可
from controlling agency:から 管理機関
筆記テストでは、どのようなことが
問われるのかというと・・・
RESTRICTED AREA の中は
どうなっているんですか?
こんな感じの問題が出るかも知れません。
今までお話してきたように
この中は危険が存在しているということです。
HAZARDS
Unusual, often invisible
aerial gunnery or guided missiles
HAZARDS:危険
Unusual:普通でない
often invisible:しばしば 見えない
aerial gunnery:対空砲
or:または
guided missiles:誘導ミサイル
次に、見てほしいのが
WARNING AREA です。
上のように
「W-○○○○」のように番号がつけられているエリアです。
中で行われる活動は
RESTRICTED AREA と同じです。
では、何が違うのかというと・・・
海岸線から離れているので、
国際法上飛行禁止には出来ないエリアとなるわけです。
なので、ここは「危ないですよ !、危険ですよ!」と
警告しているエリアということなんですね。
WARNING AREA への進入は
法律上なんの制限もありませんから
あなたが好きなときにいつでも
進入できるのです。
ただし、無事に生還できる保証はありません。
それでも良かったらどうぞ、行ってらっしゃい。
嘘です。冗談です。
あなたには優良なパイロットになってもらいたいので
そんな危険な場所には近づかないでくださいね。
では、まとめますね。
RESTRICTED AREA も
WARNING AREA も共に
軍の訓練区域である。
誘導ミサイルなど砲撃訓練が行われる
危険区域ではあるが、いずれも進入は可能。
RESTRICTED AREA へは
活動時間外もしくは、管理機関の許可を得ること。
WARNING AREA へは
あなたが望めばいつでも進入は可能。
(でも、そんなことはしないでくださいね)
ということで今回の
練習問題にトライしてみましょう!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q:Under what condition, if any,
may pilots fly through a restricted area ?
A : when flying on airways with ATC clearance.
B : when the controlling agency’s authorization.
C : Regulations do not allow this.
Under what condition:の下 どんな条件
if any:もしあるなら
may pilots fly through:かもしれない パイロット 飛ぶ 貫いて
restricted area:制限された エリア
when flying on airways:の時 飛んでいる の上 エアウェイ
with ATC clearance:ともに 航空管制 許可
the controlling agency’s authorization:管理機関の認可
Regulations:法律
do not allow this:許さない これ
・
・
・
自力で答えを導き出してから
音声を聞いてください。
はい。どうでしたか?
空は私たち民間のパイロットだけが
飛んでいるんじゃないということを
改めて感じていただけましたか?
訓練中はインストラクターと同乗しているので
当然そんなことはないと思いますが、
ライセンス取得後は
危険地帯には近づかないようにしましょうね。
はい。ということで今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
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