Low-level Prognostic Charts (Low-level 予報図) ②

[Weather : 気象]

パイロット免許への水先案内人

須永です!

 

前回は、

Low-level Prognostic Charts (Low-level 予報図) の

その1として

Weather and Front (天候と前線)

についてお話しさせていただきました。

その前に登場した

Graphical Forecast for Aviation (航空のためのグラフィカルな予測)

につづいてのチャートの読み方でしたね。

ダイレクトに地図上のどこが

IFR や MVFR や VFR のコンディションなのか

飛行計画を立てる上で避けるべきエリアが

一目で分かる表示になっていて

大いに役立つツールであることが

理解して頂けたと思います。

 

 今回は、

Low-level Prognostic Charts (Low-level 予報図)

その2: Turbulence and Freezing Level (乱気流と凍結高度)

についてお話したいと思います。

 

いきなりですが、

”12時間のうちにユタ州では乱気流が予想されているか?

もし、そうならその高度はいくつか?”

と問われたとしたら・・・

チャートのどこを見ればいいのか

覚えていますよね?

乱気流と凍結高度の予報は

Low-level prognostic chart の

上段の2つに載っています。

左側は12時間予報でしたね。

ですから、

上記のような問題が出た場合には

左上のチャートを見るということですね。

では、ユタ州の辺りにズームしてみましょう。

ここには黄色い太い破線がありますね。

凡例を確認して見ましょう。

黄色い太い破線の内側は

Moderate or greater turbulence ですね。

つまり、このエリアでは

乱気流の予報が出ているということです。

さて、ちょうどユタ州の所に

山型のシンボルがありますね。

凡例にもあるようにこれは

中級の乱気流を示すものです。

もし、この山型の上に逆V字が1つ付くと

凡例の通り

Severe Turbulence (厳しい乱気流) を意味します。

例図では

Moderate Turbulence (中級の乱気流) の

予報が出ているということが確認できましたね。

では、高度はどうでしょう?

180/ という表記があります。

180は、いつものように00を付け加えてください。

18000フィートという意味です。

では、/ は、”その高度まで” を意味します。

つまり、

”ユタ州エリアでは中級の乱気流の予報が出ていて、

その高度範囲は、地上から18000フィートまで”

ということです。

 

次はフロリダ州エリアを見て見ましょう。

緑の破線がありますね。

凡例を確認すると

Freezing level above mean sea level

とあるので

凍結高度を海抜高度で示しているということです。

さて、破線と重なっていて

分かりにくいかも知れませんが、

ここにも 120 という数字がありますね。

いつものように

00を付け加えて 12000フィートです。

もう数字の読み取りは完璧ですよね。

フロリダ州の中央部では、

海抜12000フィートが凍結高度になる

という予報が出ているということです。

この凍結高度は、

凡例を見ていただいたら分かると思いますが、

上記の海抜高度で表す場合と

地上高度で表す場合がありますので

ラインを見間違えないようにしてくださいね。

緑の破線が海抜高度で

青のジグザグ線が地上高度です。

では、今回もチャートの読み方だけですので

まとめはスキップさせて頂き

サクッと練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・

Q1 (Refer to figure) Interpret the weather symbol depicted in Utah on the 12-hour Significant Weather Prognostic Chart.

A  :  Moderate turbulence, surface to 18000 feet.

B  :  Base of clear air turbulence, 18000 feet.

C  :  Thunderstorm tops at 18000 feet.

(Refer to figure)

:図を参照してください

Interpret the weather symbol depicted

:読み取りなさい 天気シンボル 描かれた

in Utah on the 12-hour Significant Weather Prognostic Chart.

:ユタ州の 12時間の重要な天気予報図で

Moderate turbulence, surface to 18000 feet.

:中級の乱気流 地上から18000フィートまで

Base of clear air turbulence, 18000 feet.

:晴天乱気流の底辺 18000フィート

Thunderstorm tops at 18000 feet.

:雷雨の頂点 18000フィート

自力で回答してから音声を聞いてください。

※ 音声の中でスラッシュのことを

ダッシュと言い間違えてしまっています。

大変失礼いたしました。

後日訂正させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・

Q2 (Refer to figure) At what altitude is the freezing level over the middle of Florida on the 12-hour Significant Weather Prognostic Chart?

A  :  4000 feet.

B  :  12000 feet.

C  :  8000 feet.

(Refer to figure)

:図を参照してください

At what altitude is the freezing level over the middle of Florida

:どの高度 凍結高度か? フロリダ中央部上空

on the 12-hour Significant Weather Prognostic Chart?

:12時間の重要な天気予報図で

4000 feet.

:4000フィート

12000 feet.

:12000フィート

8000 feet.

:8000フィート

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q3  The Low-level Significant Weather Prognostic Chart depicts weather conditions

A  :  That are forecast to exist at a valid time shown on the chart.

B  :  As they existed at the time the chart was prepared.

C  :  That existed at the time shown on the chart which is about 3 hours before the chart is received.

The Low-level Significant Weather Prognostic Chart depicts weather conditions

Low-level Significant Weather Prognostic Chart  描く 天気条件

That are forecast to exist at a valid time shown on the chart.

:それは 予報です チャート記載の有効時間内に存在する

As they existed at the time the chart was prepared.

:存在したように チャートが用意された時間に

That existed at the time shown on the chart which is about 3 hours before the chart is received.

:存在していた チャートが容認された3時間前に

自力で回答してから音声を聞いてください。

はい。どうでしたか?

3回に渡って2種類の予報図の

読み方に触れてきました。

理屈はありません。

予報図の中に記載されている

シンボルや特定の区別された範囲の

意味を覚えるだけです。

http://flttrack.fltplan.com/gif/Weather_Prog_Chart_Final-1.pdf

地道にやるしかありませんので

頑張っていきましょうね。

ということで、今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする