再び空を目指そう!

約半年間の通院を経て

私の色盲は完治しました。

小学4年生の時、夢を断念せざるを得なかったわけです。

しかし、その原因として

立ちはだかった壁がなくなったのです。

これはもうやるしかないですね!

そうです。

空を目指すのです。

今まで押し殺していた感情が爆発しました。

子供の頃、

「俺の夢はパイロットだ!」と

大きな声で言えなかったことも手伝って

胸は高鳴り自然と笑顔になっていました。

当時、日本でパイロットになるには

ざっくり言って3つの選択肢がありました。

1・航空大学で学ぶ

2・自衛隊の航空学生になる

3・私費を投じて免許を取る

それから何年か後にエアラインによる

自社養成がスタートしました。

一番の近道は航空大学ですが、

相当な学力が要求されますし、

自衛隊の航空学生も当然高い学力と

18歳という年齢制限があります。

まあ、必然的に私の場合は

3の私費で免許を取得するという道になりました。

国内で飛行訓練を行うと莫大なお金がかかります。

そこで、私はアメリカで免許を取ることにしたのです。

それは、日本での訓練費に比べて

海外では3分の1の金額で済むからです。

とは言え、元手がありませんから

まずは貯金から始めました。

友人、知人から付き合い悪いなと

言われながらも誘いは断って

ひたすらお金をセーブするこに努めました。

石の上にも三年といいますが、

当初の目標金額を貯めることができました。

気持ちに変わりはありません。

ついに両親に気持ちを伝えました。

実は、目が治ると思った時点から

私の腹は決まっていました。

しかし、それについて親には

一切話してはいませんでした。

母は今更、なんて子どもみたいなことをと

初めは反対してきました。

私は折れませんでした。

私が本気であることを認めた父が

やりたいことをやれなかったと

後悔する息子を見れば

自分たちも悔いが残ると

母を諭してくれたのです。

両親の理解を得られた私は

3年間勤めた会社に辞表を出し

パイロットを目指して勉強を開始したのです。

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コメント

  1. ボルトラッカー より:

    非常に勇気づけられました。

    私も強度近視で子供の頃に夢を諦め、
    数年前に眼鏡でもパイロットになれると知って、航空身体検査を受けたところ、二種基準でなら合格しましたが、
    矯正視力でも、一種基準の視力に足らず、またもや挫折しました。

    ところが最近レーシックを受けても身体検査を合格できるように法律が変わったと聞き、悩んでいたのですが、
    一度しかない人生として挑戦してみようかと思います。

    今後も記事を楽しみにしております。

    • 須永 学 須永 学 より:

      ボルトラッカー様
      コメントありがとうございます!

      レーシックを受けても身体検査にパスすることが可能に
      法律が変わったことは知りませんでした。
      時代とともに色々と変化していくんですね。
      その変化の波をチャンスに変えましょう。

      そうです。
      人生は一度きりですから自分に嘘はつかず
      納得いくまでやり切りましょう。
      応援しています!

      今後ともよろしくお願い致します。

      須永 学

  2. ボルトラッカー より:

    ご返信ありがとうございます。

    アメリカ海兵隊のパイロットの15%が何らかの視力矯正を受けているという記事を見て、ダメ元でフライトスクールに問い合わせたところ、日本でも、条件は厳しいが、レーシックを受けて
    、一種基準の身体検査を合格した人がいると聞きました。

    ただ、日本では、レーシックのパイロットの採用は聞いたことがないので、
    事業用や計器のライセンスを取得しても、採用されるかどうか分からないと聞き、長く悩んでおりましたが、
    この記事を読んで受けることにしました。

    また何かありましたら、質問するかもしれません。
    よろしくお願いします。

    • 須永 学 須永 学 より:

      そうなんですね。
      仮に日本でダメだとしてもアメリカなら道が開けそうですね。
      私はプロとして飛ぶことは出来ませんでしたが、
      ライセンスを取れたことには誇りを持っています。
      挑戦しなかったとしたら後悔しか残らなかったと思います。
      可能性があるのでしたらトライして欲しいです。
      頑張ってください!