とてもエキサイティングな場所を知っていますか?

Airspace

[Airspace:空域]

 

こんにちは!

パイロット免許への水先案内人・須永です!

 

 

前回は、

Military Operation Area (MOA) と

Alert Area について

お話させていただきました。

 

いずれも進入するために許可は要りません。

 

ただ、他機との接近や衝突を避けるために

目視による周囲の監視に最大限の注意を

払いながら飛行することが必要で、

そのことはミリタリーであろうが

民間であろうが関係なく

全てのパイロットの責任だということでしたね。

 

 

さて、今回は

あなたがフライト中

とてもエキサイティングな場面に遭遇する

可能性がある場所についてのお話となります。

 

下の Chart(航空図)を見てください。

Airway (V 432) に交差するように

IR214 と IR217 というラインがあるのですが、

確認できましたか?

 

これらのラインを

MILITARY  TRAINING  ROUTES

といいます。

 

このルートに沿って

ミリタリー機は好きな速度で

飛ぶことができるんです。

 

250 Knots(ノット)を超えるスピードで

飛んでいます。

しかも、地上に近い低高度でですよ。

 

そうです。

この MILITARY  TRAINING  ROUTES の

目的は低空での高速飛行の訓練をするために

設置されているルートなんですね。

 

FSS (Flight Service Station) に問い合わせれば

そのルートがいつ活動状態なのかを

教えてもらえますよ。

 

では、ルートに記されたナンバーの

意味について見ていきましょう。

 

例として出てきた先程のルートには

3桁の数字が付いていましたね。

 

実は、この数字は3桁のものと

4桁のものがあるんです。

上で示しているように

3桁の数字が意味するのは

そのルートの使用高度が地上高度の

1,500フィートよりも低い場合も

高い場合もありますという意味なんです。

 

4桁の数字が付いたルートは

地上高度1,500フィート以下の

高度で訓練が行われていますという意味に

なっていますよ。

 

更に、これらの数字の前に

2種類のアルファベットが付いています。

 

一つは例にもありましたが、

IR です。

これは、Instrument conditions 

ということです。

 

パイロットは外を見ずに計器だけを

頼りに飛んでいます。

 

 

もう一つは、

IRと来れば次はあれですね。

そうです。VR です。

 

意味ももうお分かりですよね。

はい。Visual conditions です。

 

こちらは、外の地形や目印を目で

確認しながら飛ぶ有視界方式です。

 

では、もう一度例で挙げたルートを

見てみましょう。

2本のルートは共に IR が付いているので

計器飛行の条件ということになります。

 

数字も両方3桁なので、

飛行高度は1,500’ AGL より

低いこともあれば高いこともあるということです。

 

つまり、これらのルートは

どんな気象条件であっても

自由な高度で

250ノットを超えるスピードで

訓練する軍の航空機が来るということです。

 

IFR Training flight 

at or below 1500′ AGL

or above 1500′ AGL

in excess of 250 Kts

 

IFR Training flight:計器飛行 訓練フライト

at or below 1500′ AGL:1,500フィート(地上高度)以下

or above 1500′ AGL:又は 1,500フィート(地上高度)を超える

in excess of 250 Kts:超える 250ノット

 

 

まとめますね。

MILITARY  TRAINING  ROUTES

とは・・・

ミリタリー機が250ノットを超える

ハイスピードで低空飛行の訓練を行うルートのこと。

 

VR:有視界飛行の条件と

IR:計器飛行の条件の

2種類に区別されている。

 

ルートに付けられた数字の桁数によって使用高度も違う。

4桁:1,500’ AGL 以下の高度

3桁:1,500’ AGL 以下の高度 又は超える高度

 

 

 

はい。ということで練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q:(Refer to figure)

What type military flight  should a pilot expect

along VR 1265 ?

 

A  :  IFR training flights above 1,500 feet AGL

at speeds less than 250 knots.

 

B  :  VFR  training flights below 1,500 feet AGL

at speeds in excess of 250 knots.

 

C  :  VFR  training flights below 1,500 feet AGL

at speeds in excess of 150 knots.

 

(Refer to figure):図を参照してください

What type military flight:どんなタイプ ミリタリーフライト

should:すべき

a pilot expect:パイロット 予期する

along VR 1265:沿って VR 1265

IFR training flights:IFR トレーニングフライト

above 1,500 feet AGL:の上 1500フィートAGL

at speeds:スピードで

less than 250 knots:よりも低い 250ノット

VFR  training flights:VFR トレーニングフライト

below 1,500 feet AGL:の下 1500フィートAGL

in excess of:を超えて

自力で答えを導き出してから

音声を聞いてください。

 

はい。どうでしたか?

今回もどうってことない問題でしたね。

 

私も当時の訓練期間中に

F-16に追い越されたりしましたよ。

 

めちゃめちゃ興奮したのを

覚えています。

 

早くあなたにも

そんな経験をしてほしいと思います。

 

そのためにも学科テストにゆとりを持って

望めるように応援していきますね。

頑張っていきましょう!

 

ということで今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

 

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