フライトプランに関して筆記テストで問われることは、ズバリこれです!

[Flight Operations : 運航]

パイロット免許への水先案内人

須永です!

前回でナビゲーションの分野は

終了いたしましたので、

今回から運航の分野に入っていこうと思います。

まずは、フライトプランです。

Flight Plans (飛行計画)

あなたがクロスカントリー・フライト(野外飛行)を

実施した際、

到着予定時刻を過ぎても姿が見えないとなると

捜索活動が開始されることになります。

誰しもそのような事態になることは望んではいませんが、

万が一のことを考えるとフライトプランの

システムというのは必要なシステムだと思います。

下は、フライトプランの用紙の一例です。

必要事項を記入していくのですが、

これらの事項全てを暗記する必要はありません。

直接用紙に記入する方法もありますが、

インターネットを使ってWEB上で入力もできますし、

http://fltplan.com

FSSへの電話でもプランを提出することも可能です。

電話の場合は、先方から順番に質問をされるので

一つずつ答えていけばいいのです。

記入欄には1~16までの項目があるのですが、

筆記テストで問われるのは、

ズバリ3項目に絞っていいと思います。

そのうちの一つは

Cruising Altitude (巡行高度) です。

ここで記入されるべき高度は、

離陸上昇を始めてから

最初に巡行をする高度です。

長い経路のうち何回かは巡行高度を

変更する場合もあるかも知れません。

ですが、フライトプランで申請する

巡行高度は最初の巡行高度であるといことを

しっかりと押さえておきましょう。

巡行高度というのは、

自分の好き勝手な高度を

選べるわけではありませんよ。

VFR のフライトにおいて定められた

適切な高度を選択しなくてはいけないのです。

この適切な高度については

もう少し先に進んでからお話したいと思います。

とりあえず今は、

最初の巡行高度」というキーワードを

覚えてくだされば大丈夫です。

次に問われる項目は、

Destination (Name of airport and city)

目的地です。

長距離飛行を計画した場合、

途中で一度降りて給油することもあると思います。

しかし、プランに申請されるべき目的地は

あくまでも最終目的地となっています。

もしも経由地に1時間以上滞在する場合には

フライトプランを2つに分けた方が賢明だと思います。

FAAもそのような条件下では、

2つのフライトプランを立てることを

推奨しています。

このことを英文にすると

Stopover for more than one hour

FAA recommends filing separate flight plans

Stopover for more than one hour

:立ち寄り/短期滞在 1時間以上の

FAA recommends filing separate flight plans

:FAA 推奨する 申請 別々の飛行計画

もし、到着予定時刻が過ぎても

現れない場合は、

捜索と救出活動が始まってしまいますから

注意してくださいね。

Search And Rescue (SAR service)

:捜索と救出

もしも、WEB上でプランを提出する場合、

目的地の入力は空港のアイデンティファイ・コードを

使わなくてはなりません。

でも、一個一個覚えることは不可能ですよね。

その場合は、画面の下のここから検索できるので

安心してくだい。

ここをクリックすると

次の画面になりますので

都市の名前を入力します。

すると、

その都市にある空港一覧が出てきます。

目的地の空港名が見つかったら

ここの左端に目をやると

4文字のコードが表示されていますね。

ちなみに、例に挙げた CINCINNATI MUNI は、

KLUK ですね。 

このコードを入力してあげればOKということです。

もしも、電話でプランの申請をする場合は

コードは必要ありません。

普通に空港名を伝えれば大丈夫です。

ただ、日本と違って比べものにならない数の

空港がアメリカにはありますので、

似たような空港名、もしくは同じ名前の空港も

存在しますので、

空港名と町の名前も一緒に伝えてくださいね。

さて、次に筆記テストで問われるのが

Fuel on Board (Hours/Minutes) です。

飛行可能な燃料が時間に換算すると

どれ位搭載されているかを

記入しなければなりません。

使用可能な燃料の総量(時間と分に換算)

仮に捜索しなければならない時には

この時間を元に上空を探すのか

地上を探すのかの目安になるわけなんですね。

さあ、無事に計画通りにフライトを

終えたあなたはには、大事な仕事が残っていますよ。

あなたのフライトプランをクローズすることです。

あなたが目的地の空港に降り立ったとしても

コントロールタワーは、あなたのフライトプランを

自動的に閉じてはくれないんです。

なので、着陸後は速やかに最寄りのFSSに電話をかけ

あなたのフライトプランを閉じるのです。

その連絡を怠ってしまうと

予定時刻を過ぎてもプランが閉じられいなければ

SAR が開始されてしましますので

きっちりと責任を持ってプランを閉じましょうね。

 

今では携帯があるのでとても便利ですが、

私が訓練を受けていたのが約30年も前の話ですので、

当時は着陸後、まず公衆電話を探しに走ったというのが

懐かしい思い出ですね。

いやー、本当に時代は変わりました。

では、今回の練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q1  :  (Refer to figure)

If more than one cruising altitude is intended, which should be entered in block 7 of the flight plan ?

A  :  Initial cruising altitude.

B  :  Highest cruising altitude.

C  :  Lowest cruising altitude.

Refer to figure

:図を参照してくだい

If more than one cruising altitude is intended,

:もし一つよりも多くの巡行高度を予定されているなら

which should be entered in block 7 of the flight plan ?

:どれが入るべきですか? 飛行計画のブロック7に

Initial cruising altitude

:最初の巡行高度

Highest cruising altitude

:最も高い巡行高度

Lowest cruising altitude

:最も低い巡行高度

自力で答えを導き出してから

音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q2  :  (Refer to figure)

What information should be entered in block 9 for a VFR day flight ?

A  :  The name of the airport of first intended landing.

B  :  The name of destination airport if no stopover for more than 1 hour is anticipated.

C  :  The name of the airport where the aircraft is based.

Refer to figure

:図を参照してくだい

What information should be entered

:どんな情報 入れられるべき

in block 9 for a VFR day flight ?

:ブロック9 VFRの日中飛行では

The name of the airport of first intended landing

:空港名 最初の着陸予定の

The name of destination airport

:目的地の空港名

if no stopover for more than 1 hour is anticipated

:もし、1時間を越える立ち寄り 予想されない

The name of the airport where the aircraft is based

:空港名 その航空機の基地の

自力で答えを導き出してから

音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q3  :   (Refer to figure)

What information should be entered in block 12 for a VFR day flight ?

A  :  The actual time en route expressed in hours and minutes.

B  :  The estimated time en route expressed in hours and minutes.

C  :  The total amount of usable fuel on board expressed in hours and minutes.

Refer to figure

:図を参照してくだい

What information should be entered

:どんな情報 入れられるべき

in block 12 for a VFR day flight ?

:ブロック12 VFRの日中飛行では

The actual time en route

:実際の時間 航路上

expressed in hours and minutes

:時間と分で表された

The estimated time en route

:推定時間 航路上

The total amount of usable fuel on board

:総量 搭載された 使用可能燃料の

自力で答えを導き出してから

音声を聞いてください。

はい。どうでしたか?

今回から運航の分野に入ったわけですが、

フライトプランという響きを聞いて

また一歩パイロットに近づいた気がしませんか?

そんなワクワク感をキープしながら

空を飛ぶ夢に向かって

継続していきましょう。

ということで今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

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