Preflight Weather Briefing (飛行前の気象ブリーフィング)

[Weather : 気象]

パイロット免許への水先案内人

須永です!

 

前回は、

Pilot Reports (パイロットレポート)

その2: Temperature and Hazards (温度と危険)

についてお話しさせていただきました。

METAR・SPECI から

TAF, Winds and Temperature,

Pilot Report と見てきましたが、

それぞの書式の読み方は

共通している部分も多いので

回を重ねるごとに

初めて見聞きするものも

少なくなってきて理解も

深まったのではないでしょうか?

 

回は、

Preflight Weather Briefings (飛行前の気象ブリーフィング)

についてお話したいと思います。

飛行計画を立てる際に必要不可欠な

気象情報を得る方法の一つとして

FSS (Flight Service Station) に

電話をするというものがあります。

Weather briefing 専用の電話番号があり

ブリーフィングに必要なあなたの情報を

ウェザーブリーファーに伝えることで、

あなたのフライトに必要な気象情報を

得ることができるようになっています。

以下が、ブリーファーに提供するあなたの情報です。

まず最初に伝える事項は

あなたがパイロットであるということです。

農家の人たちなどが

天候の問い合わせをすることもあるので

フライトに関する気象情報をきちんと得るために

初めにハッキリさせておく事項となります。

それから搭乗する機体のID

又は、あなたの名前です。

次に VFR だけの飛行なのか

場合によっては IFR の飛行もあり得るのかを伝えます。

あなたが IFR の資格を持っていなければ

当然 VFR だけの飛行ということになりますよ。

これによってあなたの飛行計画にとって

どのような気象条件が重要で問題になるのか

ブリーファーと共通認識できることになるんですね。

次にあなたの目的地の空港です。

加えてあなたが搭乗する

飛行機のタイプも伝えることになっています。

 

PILOT

AIRCRAFT ID or PILOTS NAME

VFR ONLY or IFR ROUTE

DESTINATION

TYPE of AIRCRAFT 

PILOT

:パイロットであること

AIRCRAFT ID or PILOTS NAME

:機体ID 又は パイロットの名前

VFR ONLY or IFR ROUTE

:VFRのみ 又は IFRルート

DESTINATION

:目的地空港

TYPE of AIRCRAFT

:航空機のタイプ

 

これらの情報が揃うことで

あなたの機体やフライトに対して、

何が問題となるのかがハッキリとするわけです。

そのブリーフィングには、3つのタイプがありますよ。

① STANDARD BRIEFING

Complete weather briefing

① STANDARD BRIEFING

:標準式ブリーフィング

Complete weather briefing

:完全なウェザーブリーフィング

これは完全なウェザーブリーフィングです。

飛行計画に向けてあなたには

まだ何の気象情報もない場合、

例えばウェザーチャンネルも見ていないければ、

インターネットでのチェックも何もしていない場合などです。

大まかな天候の動向さえも知らないわけですから、

この場合、最初から最後まで

全ての必要な情報に関して

ブリーフィングを行うことになります。

このタイプをスタンダードブリーフィングといっています。

 

これに対して

いくつかの天候に関する情報を

既に持っている場合など

簡略化したブリーフィングを受けることができます。

② ABBREVIATED BRIEFING

Supplement mass disseminated data

-or-

Update a previous weather briefing

② ABBREVIATED BRIEFING

:略式ブリーフィング

Supplement mass disseminated data

:追加 主要部 発信されたデータの

-or-

Update a previous weather briefing

:更新 以前のウェザーブリーフィングの

大まかな天候の動向は把握していて、

一部について詳しく知りたいようなときは、

または少し前に完全なブリーフィングを済ませていて、

アップデート式受ける場合は、

このタイプのブリーフィングでいいかも知れませんね。

 

もう一つは

③ OUTLOOK BRIEFING

6 or more hours in advance of departure time

③ OUTLOOK BRIEFING

:見通しブリーフィング

6 or more hours in advance of departure time

:6時間以上前 出発時間の

出発までに6時間以上あるような時

このタイプのブリーフィングを受けることになります。

なぜならかなり時間の前倒しなので

詳しい情報またはデータがブリーファーの手元に

まだ無いとうことで今後の見通し的に

ならざるを得ないといった方が正しいかも知れません。

もし本当に必要な詳しい情報が欲しい場合は

もう少し出発時間の近くになってから

ブリーフィングを行えば良いことなのです。

ここで得られることは本当に基本的な

今後の天気の見通しということになります。

<まとめ>

Preflight Weather Briefings (飛行前の気象ブリーフィング)

電話によるブリーフィング (伝えるべき必要事項)

◎パイロットであること

◎機体ID 又はパイロットの名前

◎飛行方式、VFR のみ又は IFR も含むのか

◎目的地空港

◎機体のタイプ

ブリーフィングの種類

STANDARD BRIEFING

全ての内容を網羅する完全型

②ABBREVIATED BRIEFING

データの追加や更新といった略式型

③OUTLOOK BRIEFING

出発まで6時間以上前の見通し型

はい。ということで

練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・

Q1  :  To get complete weather briefing for the planned flight, the pilot should request

A  :  a general briefing.

B  :  an abbreviated briefing.

C  :  a standard briefing.

To get complete weather briefing for the planned flight,

:得るため 完全なウェザーブリーフィングを 計画された飛行に向け

the pilot should request

:パイロット 要求すべき

a general briefing.

:一般のブリーフィング

an abbreviated briefing.

:略式ブリーフィング

a standard briefing.

:標準式ブリーフィング

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q2  :  Which type weather briefing should a pilot request, when departing within the hour, if no preliminary weather information has been received?

A  :  Outlook briefing.

B  :  Abbreviated briefing.

C  :  Standard briefing.

Which type weather briefing should a pilot request,

:どのタイプのウェザーブリーフィング パイロット要求すべき

when departing within the hour,

:1時間後に出発のとき

if no preliminary weather information has been received?

:もし 事前に天候情報 受けていない

Outlook briefing.

:見通し式ブリーフィング

Abbreviated briefing.

:略式ブリーフィング

Standard briefing.

:標準式ブリーフィング

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q3  :  Weather briefing that is provided when the information requested 6 or more hours in advance of the proposed departure time is

A  :  an outlook briefing.

B  :  a forecast briefing.

C  :  a prognostic briefing.

Weather briefing that is provided

:ウェザーブリーフィング 提供される

when the information requested 6 or more hours in advance of the proposed departure time

:情報 要求されたとき 6時間以上前 提案した出発時間より

is

:は、~です

an outlook briefing.

:見通し型ブリーフィング

a forecast briefing.

:予報ブリーフィング

a prognostic briefing.

:予測ブリーフィング

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q4  :  You plan to phone a Weather briefing facility for preflight weather information.  You should

A  :  identify yourself as a pilot.

B  :  Provide the number of occupants on board.

C  :  begin with your route of flight.

You plan to phone a Weather briefing facility

:あなたは電話をかける予定です ウェザーブリーフィング施設に

for preflight weather information. 

:飛行前のウェザーブリーフィングのため

You should

:あなたはすべきです~を

identify yourself as a pilot.

:明らかにする あなた自身がパイロットであること

Provide the number of occupants on board.

:提供する 搭乗人数

begin with your route of flight.

:始める あなたの飛行ルートから

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q5  :  What should pilots state when telephoning a weather briefing facility for preflight weather information?

A  :  The intended route of flight radio frequencies.

B  :  The intended route of flight and destination.

C  :  The Address of the pilot in command.

What should pilots state

:何をパイロットは述べるべき

when telephoning a weather briefing facility

:電話をするとき ウェザーブリーフィング施設に

for preflight weather information?

:飛行前のウェザーブリーフィングのため

The intended route of flight radio frequencies.

:意図されたルート 飛行無線周波数の

The intended route of flight and destination.

:意図されたルート 飛行の 且つ目的地

The Address of the pilot in command.

:住所 機長の

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q6  :  When telephoning a weather briefing facility for preflight weather information, Pilots should state

A  :  the full name and address of the formation commander.

B  :  that they possess a current pilot certificate.

C  :  whether they intend to fly VFR only.

When telephoning a weather briefing facility

:電話をするとき ウェザーブリーフィング施設に

for preflight weather information,

:飛行前のウェザーブリーフィングのため

Pilots should state

:パイロットは述べるべき

the full name and address of the formation commander.

:フルネームと住所 編隊指揮官の

that they possess a current pilot certificate.

:彼らが所有する 現在のパイロット証明書

whether they intend to fly VFR only.

:かどうか 彼らが するつもり 有視界飛行だけ

自力で回答してから音声を聞いてください。

はい。どうでしたか?

筆記テストに関しては

こんな感じで基本的な事項を

問われるだけだと思いますので

安心してください。

内容自体は日本語で既に

あなたは理解できていますから

英文になれるだけです。

くり返し本文と練習問題を

読み込んでくださいね。

筆記テストは100点満点を

取る必要はないのです。

自動車の免許と同じで

70点で合格です。

自信を持っていきましょう。

ということで、今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

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