Aircraft Inspections (航空機の検査)

[FAR : 連邦航空規則]

パイロット免許への水先案内人

須永です!

 

前回は、

Maintenance Responsibilities (整備責任)

についてお話しさせていただきました。

それぞれの持ち場において

それぞれの責任を果たすことで

航空機の飛行の安全が

保たれるということを

理解していただけましたか?

回は、

Aircraft Inspections (航空機の検査)

についてお話したいと思います。

あなたは年に1度の健康診断を受けていますか?

実は、

航空機もこの健康診断のような検査を

毎年受けなければいけないのです。

すべての箇所で正しく機能しているか

チェックされるわけです。

この検査を

アニュアルインスペクション

(年に一回の検査)と呼んでいます。

年に一回ということで、

12ヶ月検査といってもいいですね。

ANNUAL INSPECTION

Every 12 calendar months

ANNUAL INSPECTION

:アニュアル検査(年次検査)

Every 12 calendar months

:12カレンダー月ごと

アンニァル検査の有効期間は

12カレンダー月ということで、

検査が行われた月の

最終日(12ヶ月後)まで有効となります。

ANNUAL INSPECTION EXPIRES

At end of the 12th calendar month

ANNUAL INSPECTION EXPIRES

:アニュアル検査 切れる

At end of the 12th calendar month

:12ヶ月後の月の最終日に

12ヶ月後の同日までではありませんから

覚えてくださいね。

例を挙げてみましょう。

今年の7月12日に検査を受けたとします。

次の検査はいつまでに

受けなくてはいけないですか?

12ヶ月後の7月の最終日ですので、

来年の7月31日が期限ということになります。

ANNUAL INSPECTION

Done July 12th

Due again on July 31th next year

ANNUAL INSPECTION

:アニュアル検査

Done July 12th

:7月12日に実施済

Due again on July 31th next year

:再期限 7月31日 来年の

このアニュアル検査が完了したら

Aircraft Logbook に

きちんと記録されなければなりません。

明確に記入されるべき内容は、

・それがアニュアル検査であること

・検査が完全に完了したこと

・検査日

・通常の運営に戻されたこと

・誰によって検査が成されたのか

などです。

これらの情報が明記されていなければ、

第三者が見た際に、

アニュアル検査が完了していることが

判断できないからです。

LOGGING ANNUAL INSPECTION

Inspection is complete

Date

Returned to service

Who did the work

LOGGING ANNUAL INSPECTION

:記録 アニュアル検査

Inspection is complete

:検査は終了している

Date

:日付

Returned to service

:運営に戻りました

Who did the work

:誰が検査をしたのか

ところで、

アニュアル検査は全ての航空機に

実施されるのではありませんよ。

一部の航空機は、代わりに

アニュアルコンディション検査が

必要とされています。

どんな航空機が

その検査を必要とされるのか?

それは・・・

試験的な耐空証明書が

発行される航空機のグループです。

自家製航空機や

ライトスポーツ機がこれに当たります。

ANNUAL CONDITION INSPECTION

Experimental airworthiness certificate

(Home built)

Light Sport

ANNUAL CONDITION INSPECTION

:アニュアルコンディション検査

Experimental airworthiness certificate

(Home built)

試験的な耐空証明書向け(自家製航空機)

Light Sport

:ライトスポーツ機

この検査も同じように

検査が完了していることを

明確に記録されなくてはいけませんよ。

さて、

アニュアル検査に加えて、

これまた一部の航空機に対して

ある検査が義務付けされているのです。

それは100時間検査と呼ばれるもので、

100時間ごとに実施されます。

訓練飛行に使用される

レンタル機が対象となっていますよ。

つまり、あなたが飛行訓練で

インストラクターと同乗する機体は

アニュアル検査と

100時間検査を

受けているということなんですね。

100-HOUR INSPECTION

Required for rental aircraft used for flight instruction

In addition to annual inspection

100-HOUR INSPECTION

:100時間検査

Required for rental aircraft used for flight instruction

:必要とされる レンタル航空機 訓練飛行の

In addition to annual inspection

:加えて アニュアル検査に

では、

この100時間検査なんですが、

きっちり100時間ごとに行うことは

難しいと思いませんか?

航空機には

エンジン稼働総累積時間を示す

タコメーターがありますが、

都合よくピッタリ100時間ごとに

検査を実施するというのは

事実上無理ですよね。

例えば、

前回の100時間検査が

累積時間 1259.6 のとき実施されたのであれば、

次の検査予定は 1359.6 時点ということです。

しかし、

ピッタリこの時点で検査を

受けることはほぼ不可能です。

ですので、

若干100時間を超えてしまっても

許されるんです。

その若干の時間はというと

10時間未満です。

検査を受ける場所に必要な移動のため

止むを得ず時間をオーバーしてしまう状況が

生じた際の措置として

超過可能時間が設定されているということです。

10時間を超えるとアウトですよ。

なので、この許容範囲内で

検査を受けないとダメですよ。

ただし、

超過してしまった時間が

次の検査のリミットの

基準にはなりませんので

覚えておきましょう。

100-HOUR LIMIT EXCEEDED

By not more than 10 hours

To reach a place where inspection can be done

Excess time deducted from next 100 hour inspection

100-HOUR LIMIT EXCEEDED

:100時間制限は超えられる

By not more than 10 hours

:10時間未満の時間まで

To reach a place where inspection can be done

:検査施設までの移動のための

Excess time deducted from next 100 hour inspection

:超過時間は差し引かれる 次の100時間検査から

超過した時間が

次の検査のリミットの

基準にならないとは、

どういう意味なのか?

例えば、

3302.5 の時点で検査を受けるべき機体が

実際には検査を受けられたのが

3309.5 の時点になってしまった場合、

次の検査の期限は

いつになるのかというと・・・

正式には 3302.5 に受けるべきでしたので、

次回の期限は、

それにプラス100時間となり

3402.5 が次回の期限ということになるんですね。

実際に受けた 3309.5 に100時間を

プラスするのではありませんから

勘違いしないでくださいね。

100-HOUR INSPECTION

Due at 3302.5

Reaching inspection, 3309.5

Next inspection due at 3402.5

100-HOUR INSPECTION

:100時間検査

Due at 3302.5

:3302.5 で満期

Reaching inspection, 3309.5

:検査は届く 3309.5 に

Next inspection due at 3402.5

:次の検査は 3402.5 で満期

<まとめ>

Aircraft Inspections (航空機の検査)

Annual Inspection

◎期限 12カレンダー月

(12か月後 その月の最終日まで有効)

Logging Annual Inspection

◎検査完了・日付・検査した人の氏名など

 明確に記録されること

Annual Condition Inspection

◎自家製航空機やライトスポーツ機向け

100-hour Inspection

◎訓練飛行で使用のレンタル機は必要

 (アニュアル検査に加えて)

◎期限は100時間 (10時間未満まで超過可)

 超過時間は差し引き、次の検査期限設定

はい。ということで、

練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・

Q1  :  Completion of an annual inspection and the return of the aircraft to service should always be indicated by

A  :  the licensing date on the Registration Certificate.

B  :  an appropriate notation in the aircraft maintenance records.

C  :  an inspection sticker placed on the instrument panel that lists the annual inspection completion date.

Completion of an annual inspection and the return of the aircraft to service

:アニュアル検査が終了して航空機を通常の運営に戻せることの完了証は

should always be indicated by

:常に・・・によって表示されなくてはいけない

the licensing date on the Registration Certificate.

:認可の日付で 登録証明書の

an appropriate notation in the aircraft maintenance records.

:適切な表記法で 航空機整備記録の

an inspection sticker placed on the instrument panel

:検査ステッカーで 計器盤に貼られた

that lists the annual inspection completion date.

:(そのステッカー上の)アニュアル検査完了日付一覧

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q2  :  An aircraft’s annual inspection was performed on July 12, this year. The next annual inspection will be due no later than

A  :  July 1, next year.

B  :  July 13, next year.

C  :  July 31, next year.

An aircraft’s annual inspection was performed on July 12, this year.

:ある航空機のアニュアル検査が実施されました、今年7月12日に

The next annual inspection will be due no later than

:次のアニュアル検査の期限は・・・を過ぎてはいけない

July 1, next year.

:来年7月1日

July 13, next year.

:来年7月13日

July 31, next year.

:来年7月31日

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・
Q3  :  To determine the expiration date of the last annual aircraft inspection, a person should refer to the

A  :  Airworthiness Certificate.

B  :  Registration Certificate.

C  :  Aircraft maintenance records.

To determine the expiration date of the last annual aircraft inspection,

:残っているアニュアル検査の失効日を決定するため

a person should refer to the

:人は参照すべきです・・・を

Airworthiness Certificate.

:耐空証明書

Registration Certificate.

:登録証明書

Aircraft maintenance records.

:航空機整備記録

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q4  :  What aircraft inspections are required for rental aircraft that are also used to flight instruction?

A  :  Annual and 100-hour inspections.

B  :  Biannual and 100-hour inspections.

C  :  Annual and 50-hour inspections.

What aircraft inspections are required

:どんな航空機検査が必要とされますか

for rental aircraft that are also used to flight instruction?

:レンタル機(訓練飛行に使用される)にとって

Annual and 100-hour inspections.

:アニュアルと100時間検査

Biannual and 100-hour inspections.

:年2回と100時間検査

Annual and 50-hour inspections.

:アニュアルと50時間検査

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q5  :  A 100-hour inspection was due at 3302.5 hours. The 100-hour inspection was actually done at 3309.5 hours. When is the next 100-hour inspection due?

A  :  3312.5 hours.

B  :  3402.5 hours.

C  :  3409.5 hours.

A 100-hour inspection was due at 3302.5 hours.

:100時間検査の期限が 3302.5 時間でした

The 100-hour inspection was actually done at 3309.5 hours.

:100時間検査は実際には 3309.5 時間で実施されました

When is the next 100-hour inspection due?

:いつですか 次の100時間検査の期限は

3312.5 hours.

:3312.5 時間

3402.5 hours.

:3402.5 時間

3409.5 hours.

:3409.5 時間

自力で回答してから音声を聞いてください。

はい。どうでしたか?

航空機には

年に一度のアニュアル検査があり

レンタル訓練機に関しては

プラス100時間検査を

受ける必要があるということですね。

この100時間検査の期限は

10時間未満であれば

超過は許されているのですが、

超過時間は、

次の100時間検査の期限に対して

差し引かれるという

ポイントを押さえておけば

筆記テストは大丈夫です。

引き続き頑張っていきましょう。

ということで、今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

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