[FAR : 連邦航空規則]
パイロット免許への水先案内人
須永です!
前回は、
Aircraft Inspections (航空機の検査)
についてお話しさせていただきました。
航空機は年に一度行われる
Annual Inspection という
定期検査が義務づけられていることや
さらに訓練飛行に使用される
レンタル機においては
100時間検査も
受けなくてはならないとうことを
覚えていただけましたか?
今回は、
Airworthiness Directive (耐空性改善通報)
についてお話したいと思います。
ADと訳されて使用がされることが多い
Airworthiness directive という
通報があります。
航空機の設計や部品等について
何らかの不具合が発見され、
すべての航空機に対して
安全を脅かす可能性があると
断定された場合FAAは、
点検修理改善の通達を出します。
その効力は強く
絶対に従わなければなりません。
AIRWORTHINESS DIRECTIVES(ADs)
Issued by FAA
Corrects a safety problem
Mandatory compliance
AIRWORTHINESS DIRECTIVES(ADs)
:耐空性改善通報
Issued by FAA
:連邦航空局によって発行
Corrects a safety problem
:是正する 安全問題を
Mandatory compliance
:強制の 応諾
ADに従うことは
所有者又は運営者の責任です。
是正策を実施した場合は
Aircraft Logbook にその内容を
記入しなくてはなりません。
COMPLIANCE WITH ADs
Owner or operator is responsible
Compliance must be in aircraft logbooks
COMPLIANCE WITH ADs
:応諾 ADに
Owner or operator is responsible
:所有者又は運営者の責任
Compliance must be in aircraft logbooks
:適合性 整備記録に記入
この通達に従わない航空機は
飛行することを認められません。
で・す・が、
場合によるのです。
それは AD に
但し書きがあるときです。
どんな但し書きかというと
「次のアニュアル検査までは飛行を認める」
又は
「指定された総累積の稼働時間に到達するまでは飛行可」と
明記されている場合に限ります。
CAN OPERATE AIRCRAFT NOT IN COMPLIANCE WITH AD
Only if allowed by AD
CAN OPERATE AIRCRAFT NOT IN COMPLIANCE WITH AD
:航空機を運航できる ADに適合していなくても
Only if allowed by AD
:ADの許可がある場合だけ
このADは
1.航空機
2.エンジン
3.プロペラなど部品
に出されます。
長年にわたり飛行をしていれば、
部品交換も当然ありますから、
そのパートごとに
累積の稼働時間も
変わってくるということです。
<まとめ>
Airworthiness Directives (耐空性改善通報)
Airworthiness directives (ADs)
◎FAA発行
安全問題の是正・絶対に応諾
適合性を整備記録に記入
適合前は飛行禁止
(許可があれば例外有り)
では、早速
練習問題にトライしてみましょう!
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Q1 : What should an owner or operator know about Airworthiness Directive (ADs)?
A : For informational purposes only.
B : They are mandatory.
C : They are voluntary.
What should an owner or operator know about Airworthiness Directive(ADs)?
:何を知っているべきですか 所有者又は運営者は ADについて
For informational purposes only.
:情報の目的だけ
They are mandatory.
:それらは強制的です
They are voluntary.
:それらは任意です
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・
自力で回答してから音声を聞いてください。
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Q2 : May a pilot operate an aircraft that is not in compliance with an Airworthiness Directive (AD)?
A : Yes, under VFR conditions only.
B : Yes, AD’s are only voluntary.
C : Yes, if allowed by the AD.
May a pilot operate an aircraft
:パイロットは航空機を運航してもいいですか
that is not in compliance with an Airworthiness Directive (AD)?
:その航空機がADに適合していなくても
Yes, under VFR conditions only.
:はい、VFRコンディションの時だけ
Yes, AD’s are only voluntary.
:はい、ADが任意の時だけ
Yes, if allowed by the AD.
:はい、ADが許可をした時だけ
・
・
・
自力で回答してから音声を聞いてください。
・・・・・・・・・・・・・・・
Q3 : Who is responsible for ensuring Airworthiness Directives (ADs) are complied with?
A : Owner or operator.
B : Repair station.
C : Mechanic with inspection authorization (IA).
Who is responsible for ensuring Airworthiness Directives (ADs) are complied with?
:誰に責任がありますか ADに遵守し続けること
Owner or operator.
:所有者又は運営者
Repair station.
:修理場
Mechanic with inspection authorization (IA).
:検査認可機関の整備士
・
・
・
自力で回答してから音声を聞いてください。
はい。どうでしたか?
また一つADと呼ばれる
通達を学んだわけですが、
少しずつ筆記テストに必要な
知識を身につけていきましょう。
新しいことを覚えることは大変ですが、
その先に自由な大空が
あなたを待っていますので
頑張って進んでいきましょうね。
はい。ということで、
今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
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