[Cross-Country Planning : 野外飛行計画]
パイロット免許への水先案内人
須永です!
前回は、
風を考慮した計算ステップ1
ついてお話させていただきました。
風の条件を踏まえた上での
Magnetic Heading さらに
Magnetic Course までを
求める全体像を掴んでいただけましたか?
例題の具体的な作業として
True Course まで割り出した
ところで終了しましたね。
さぁ、いよいよ Flight Computer の
Wind 側の使い方に入っていこうと思います。
風の条件を考慮することで
正確な対地速度が算出されるので、
所要時間や到着予定時刻なども
ばっちり計算することが可能になるわけです。
ただし、今回は
実際の作業を行う前に
Flight Computer の Wind 側を
確認するところまでにしたいと思います。
先にどんどん進みたい
という気持ちは分かりますが、
基本事項を確実に押さえておくことで
次のステップがより簡単に
感じれるようになりますから
焦らずいきましょう。
今回は、
風を考慮した計算 ステップ2
ということで
Wind 側のパーツを
お伝えしようと思います。
Wind 側の構造
では、早速見ていきたいと思います。
Wind 側の中央部は
円形の透明ディスクがあります。
具体的な使い方は
次回に回すことにして、
各パーツなどについて
見ていくことにしましょう。
ぱっと見て存在感を示しているのが
真ん中の透明ディスクですね。
その透明ディスクの周りに
Compass rose がついています。
これらは Heading や Course を
示すものです。
アーク状の目盛り
透明ディスクを通してアーク状の
目盛りが見えますね。
これらのアークは
対地速度や風の強さを示すための
目盛りとなっています。
中央の縦のラインには
目盛りがついていて
一番下の 30 から始まって
40・50・60・・・・
一番上の 260 までの数字が見えますか?
Flight Computer のタイプにもよりますが、
反対側は違う範囲の数値に
なっているものが一般的です。
こちら側の一番下の数字は 150 で
一番上は 650 となっていますね。
中央部は縦にスライドさせて
外すことが出来ますから
必要に応じて適切な方を
使用するということです。
ちなみに大きい数値の方は
ジェット機用ですね。
将来ジェット機を操縦する予定がなければ
とりあえず、こちらの面は必要ありません。
放射状の目盛り
もう一つ放射状の目盛りもありますね。
こちらは偏流修正角 WCA を
示す目盛りになっているんです。
はい。今回はここまでにしておきましょう。
本当に物足らない内容に
感じていらっしゃると思いますが、
前回から取り組み途中の例題
「ST MARIES 空港 (エリア4) から
PRIEST RIVER 空港 (エリア1) までの
コースにおいて、
Magnetic heading (MH) と
Estimated Time Enroute
(予定所要時間/ETE) を
求めなさい」
上記例題は、True course まで
出したところで止まっていますよね。
次回は、一気に答えを出す
ところまでやりたいと思います。
少々長丁場になると思いますので、
温存しておきましょう。
ということで、
一つだけ練習問題にトライしてください。
練習問題にトライしてみよう!
Q : The wind side of the flight computer is used to determine
A : magnetic variation.
B : groundspeed and wind correction angle.
C : rate of fuel consumption.
The wind side of the flight computer is used to determine
:風側は フライトコンピュータの 使用される 割り出すため
magnetic variation.
:磁気偏角
groundspeed and wind correction angle.
:対地速度と偏流修正角
rate of fuel consumption.
:燃料消費率
・
・
・
自力で回答してから音声を聞いてください。
あとがき
はい。どうでしたか?
くり返しになってしまいますが、
今回の内容はおそらく
物足らなかったんじゃないですか?
だとしたら、いい傾向です。
これまで内容が、
ほとんど理解できているということです。
自信を持ってください。
その状態で次回
一気に作業をしていただいた方が
飲み込みも早くなるはずです。
ということで、今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただきまして
ありがとうございます!
ではまた!
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