[Airspace:空域]
こんにちは!
パイロット免許への水先案内人・須永です!
前回までで基本的な6つの Airspace を
説明してきました。
それぞれのクラスの特徴は
もうばっちり覚えていただけましたか?
下の一覧を見て
この Airspace の特徴は何だったかなあ?
というものがある場合は、
さかのぼって説明を読み直してくださいね。
Airspace Class Memory Aid
(空域) (記憶補助単語)
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A(Alfa) Altitude
B(Bravo) Big
C(Charlie) Crowded
D(Delta) Dialogue
E (Echo) Elsewhere
G (Golf) Go for it
———————————————-
さて、今回からは少し特殊な Airspace についての
話に入っていこうと思います。
あなたは車の運転はされますか?
車ってどこを走りますか?
当たり前ですけど、道路ですよね。
では、定期便の旅客機などは
どこを飛んでいるのか?
目には見えませんが、
実は飛行機の道というのがあるんですね。
下の Chart(航空図)を見てください。
少し拡大してみますよ。
上方(北側)から放射状に
ブルーのラインが3本伸びているのが
分かりますか?
左からV 95、V 105、V 16 と記されていますね。
これらは飛行機の道なんです。
正式には Federal Airway と言います。
略して Airway 。
又は V が付いているので Victor way と
呼ぶこともあります。
(Victor は V のフォネティックコードです)
この Airway はもちろん VFR 機が
使うことはできますが、
元々は IFR 機のために設定されたものなんですね。
なので、Airway そのものも管制空域なんです。
基本的にクラスE(Echo) の Airspace になります。
その範囲はというと
まず幅はセンターラインから両側に
4NMずつなので、合計8NMの幅になります。
Floor は 1,200’ AGL からで
上限は 17,999’ MSL です。
18,000’ MSL 以上はクラスA(Alfa) でしたね。
上記を英文で表すと次のようになります。
FEDERAL AIRWAY
Width is 4NM either side of centerline
Contorolled airspace
Class E floor 1,200’ AGL
Up to and including 17,999’ MSL
Width:幅
either side of:両側の
Up to and including:以下
前述したように Airway の floor は
クラスE (Echo)と同じ1,200’ AGL なですが、
下のような場合もあるんです。
ファスナーのようなラインが見えますか?
分かりやすくするためにマーカーで
なぞってみたのが下です。
基本的にクラスE(Echo)の Floor は
1,200’ AGL なのですが、
そうではないエリアでは、
このようなファスナー風のラインで区別しています。
右サイドは普通に 1,200’ AGL のエリア
左上は 4,000’ MSL
左下は 2,500’ MSL となっていますね。
つまり、緑のマーカーでしめした
Airway の所だけクラスE(Echo)の Floor の
スタート地点が異なるということです。
ファスナー風ラインを境に東側では
Floor スタートは 1,200’ AGL で
ファスナー風ラインの西側 (緑のマーカー部)の
Floor スタートは 2,500’ MSL
ということを示しています。
ちなみに下の赤いラインで示したのは
何の境界線だと思いますか?
メキシコとの国境ですよ。
メキシコから許可を取らなければ、
国境は越えられません。
無断で進入したら戦闘機が
飛んで来るかも知れないので
気をつけてくださいね。
では、今回の練習問題にトライしてみましょう!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q:The width of a Federal Airway
from either side of center line is
A : 4 nautical miles.
B : 6 nautical miles.
C : 8 nautical miles.
Width:幅
either side of:両側の
・
・
・
自力で答えを導き出してから
音声を聞いてください。
はい。どうでしたか?
今回もめちゃくちゃ簡単な問題でしたね。
説明の赤い英文フレーズを
しっかりと押さえておけば
筆記テストは楽勝です。
このままの調子で頑張っていきましょう!
ということで今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
コメント
PPLを目標に勉強させて頂いております。
Airwayについてご質問させて頂きます。Airwayは基本的にCLASS Eでfloorが1,200AGLから、ただしファスナー風のラインの部分はでは、「Airway(V-66-458)の幅8NMの部分の
クラスE(Echo)は 1,200’ AGL で幅8NMよりも外側の Floor は2,500’ MSL ということを示しています。」とあります。
しかし同じく勉強させて頂いている「CFI Japan」様のサイトでは
「AirwayのBase、下部の高度は1,200 feet AGLですが、場所によっては、高度が引き上げられ、最低高度もMSLで示されている場所もあります。 下記の様に青色の2重の破線(ファスナー風のライン)で区切られている範囲です。」
とあり「Airwayは8,500 feet MSL(ファスナー風のライン内の数値)以上からと示されています。」と書かれています。
読み間違っていたら申し訳ありませんが、どちらが正しいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
Self Ground Student 様
ご質問ありがとうございます。
きちんとお調べしてから
回答させていただきますので
今しばらくお時間を頂戴いたします。
Self Ground Student 様
ご回答が遅くなってしまい申し訳ありません。
今回ご質問を受けまして、自身の記事を読み返したところ
私の意図したことと真逆の日本語になっていたことに気づきました。
「CFI Japan」様のサイトで説明されている通り
区切られてる範囲内において Airway の Floor は引き上げられることがあるというのが正解です。
私の該当記事も訂正いたしました。
この度は私の不注意によりご困惑を招いてしまいましたこと
深くお詫び申し上げます。
また何か問題点にお気づきになられましたら
ご連絡ください。
引き続きライセンス取得に向けて頑張ってください。
今後ともよろしくお願いいたします。
Airwayに関してご回答頂きありがとうございました。
引き続き勉強させて頂きます。
Self Ground Student 様
お返事ありがとうございます。
引き続き頑張ってください。
応援しています。