[FAR : 連邦航空規則]
パイロット免許への水先案内人
須永です!
前回は、
Minimum Safe Altitude (最低安全高度)
についてお話しさせていただきました。
エンジントラブル等で
緊急着陸を迫られた際、
地上の人や物に損害を
与えないような
緊急着陸に向けて
準備する時間を確保するために
最低限の高度が決められていることを
理解していただけましたか?
今回は、
Dropping Objects (物体投下)
についてお話したいと思います。
合法的に
物を航空機から落とすってこと出来ますか?
はい、条件つきで出来るんですね。
物資等が投下されるシーンは
TVなどで見たことがあると思います。
CFR Part 91.15 によると
“民間航空機の機長は、
人や財産に危険を及ぼすような物を
飛行中に航空機から
落下させることはできません。
しかし、
人または財産の傷害または損傷を
避けるために妥当な予防措置が
取られている場合は、
このセクションは物品の落下を
禁止しない。”
と謳われています。
基本的に落としてはいけませんが、
予防措置が取られていれば
OK ということなんです。
DROPPING OBJECTS
Precautions to avoid injury or damage on the ground
DROPPING OBJECTS
:物体投下
Precautions to avoid injury or damage on the ground
:予防措置 避けるための 怪我や損傷を 地面での
昔、勉強した頃は
記憶が定かではありませんが、
私たちの小型機から投下するもの
といったら宣伝チラシなど
だったような気がします。
これだけネット環境が整った今では、
チラシなんかよりも遥かに効率的に
情報を周知できるように
時代は変わりました。
つい最近知ったのですが、
レジャーとして
小麦粉爆弾なるものを投下して
地上の的により近く落とせた者が
勝者になるという競技も
開催されているようです。
事前に人や財産に傷害、損害を
避けるための措置が取られた上で
物の投下が許されている
ということを覚えておいてくださいね。
<まとめ>
Dropping Objects (物体投下)
◎基本的に物の投下はできない
ただし、
地上での怪我・損傷を避けるための
予防措置を取っていれば実行可能
今回はこれだけですので
早速、練習問題にトライしてみましょう!
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Q : Under what conditions may objects be dropped from an aircraft?
A : Only in an emergency.
B : If precautions are taken to avoid injury or damage to persons or property on the surface.
C : If prior permission is received from the Federal Aviation Administration.
Under what conditions may objects be dropped from an aircraft?
:どんな条件下で 物体が投下されていいか 航空機から
Only in an emergency.
:緊急時にのみ
If precautions are taken to avoid injury or damage to persons or property on the surface.
:もし注意が払われている場合 避けるため 傷害または損傷を 地上の
If prior permission is received from the Federal Aviation Administration.
:もし、事前の許可を受けた場合 連邦航空局から
・
・
・
自力で回答してから音声を聞いてください。
はい。どうでしたか?
航空機から物を落とす行為は
非常に危険なことであることは
言うまでもありませんよね。
ただし、
地上の人や物に損害を
与えないような
措置が取られているならば
投下は可能であるということを
覚えておきましょう。
ということで、今回は以上となります。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!
ではまた!
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