Reporting After an Emergency (緊急事態後の報告)

[FAR : 連邦航空規則]

パイロット免許への水先案内人

須永です!

 

前回は、

Traffic Information System

 (交通情報システム)

についてお話しさせていただきました。

時代の流れと共に

新しいシステムが

次々に導入されてきました。

他の航空機との衝突回避のための

次世代システムを利用することで

パイロットの負担を軽減し

より効率的で安全なシステムに

移行しつつあることを

知っていただけましたか?

回は、

Reporting After an Emergency

(緊急事態後の報告)

についてお話したいと思います。

ATCクリアランスを

逸脱しても良いケースは

3つあるということで、

もうばっちり押さえられていますか?

以下の

1.クリアランスが改められたとき

2.緊急事態

3.衝突回避の対応

3つでしたね。

では、

その中の緊急事態のため

ATCクリアランスを

逸脱した場合なんですけれど、

もし要請があれば

48時間以内に詳細な報告書の

提出をしなくてはならないのです。

DEVIATE FROM ATC CLEARANCE IN EMERGENCY

Submit report

Only if requested

Within 48 hours

DEVIATE FROM ATC CLEARANCE IN EMERGENCY

:逸脱 ATCクリアランスを 緊急事態時に

Submit report

:報告書の提出

Only if requested

:要請が遭った場合のみ

Within 48 hours

:48時間以内に

これは、

あくまでも要請があった場合です。

自発的に提出する必要は

ありませんからね。

では、

少し変わったケースについて

考えてみましょう。

あなたはフライト中、

何らかの緊急事態に陥りました。

ところが、

どうにか ATCクリアランスを

逸脱することなく

対処することに成功したとしますね。

しかし、

その緊急事態の対処を

全面的にサポートするために

周辺の全ての航空機より、

最優先権をあなたに与えられた

という事態が起こったとします。

このような場合も

先程と同じように、

もし、要請があれば

48時間以内に報告書を

航空管制のチーフに

提出しなくてはなりません。

この場合の

キーポイントになるのは

緊急事態の為優先権を与えられた

ということです。

仮に、

ATCクリアランスを

逸脱していても

していなくても、

前述と同じように

もし要請があれば

48時間以内に報告書を

航空管制施設のチーフに

提出しなくてはいけない

ということです。

IN EMERGENCY, NO DEVIATION BUT GIVEN PRIORITY

Submit report

Only if requested

Within 48 hours

To ATC chief

IN EMERGENCY, NO DEVIATION BUT GIVEN PRIORITY

:緊急事態で、逸脱してないが 優先権を与えられた

Submit report

:報告書の提出

Only if requested

:要請が遭った場合のみ

Within 48 hours

:48時間以内に

To ATC chief

:航空管制のチーフに

たとえ、何一つ

与えられたクリアランスを

逸脱していなくとも

優先権を与えられた事実があり

もしも、要請があった場合は

報告書の提出です。

でも覚えておいてく欲しいのは

要請があった時だけで良いということです。

<まとめ>

Reporting After an Emergency

(緊急事態後の報告)

ケース1

緊急事態時、クリアランスを逸脱

ケース2

緊急事態時、クリアランスの逸脱に関わらず

優先権を得た

いずれの場合も要請がある場合のみ

48時間以内に報告書を提出

今回はこれだけですので

サクッと練習問題にトライしてみましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・

Q1  :  When would a pilot be required to submit a detailed report of an emergency which caused the pilot to deviate from an ATC clearance?

A  :  Within 48 hours if requested by ATC.

B  :  Immediately.

C  :  Within 7 days.

When would a pilot be required to submit a detailed report of an emergency

:いつ必要になるか パイロットが詳細な緊急事態の報告書を提出するのは

which caused the pilot to deviate from an ATC clearance?

:ATCクリアランスを逸脱したことが原因による

Within 48 hours if requested by ATC.

:48時間以内に もし要求されたら 航空管制から

Immediately.

:直ちに

Within 7 days.

:7日以内に

自力で回答してから音声を聞いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・

Q2  :  What action , if any, is appropriate if the pilot deviates from an ATC instruction during an emergency and is given priority?

A  :  Take no special action since you are pilot in command.

B  :  File a detailed report within 48 hours to the chief of the appropriate ATC facility, if requested.

C  :  File a report to the FAA administrator, as soon as possible.

What action , if any, is appropriate

:どんな行動が もしあるなら 適切ですか

if the pilot deviates from an ATC instruction during an emergency

:もしパイロットがATCの指図を逸脱すると

and is given priority?

:且つ 優先権を与えられた

Take no special action since you are pilot in command.

:特別な行動はとらないでください 機長でいる間

File a detailed report within 48 hours to the chief of the appropriate ATC facility, if requested.

:詳細な報告書を提出する 48時間以内に 適切な航空管制施設のチーフに

File a report to the FAA administrator, as soon as possible.

:報告書を提出する FAAの管理者に できるだけ早く

自力で回答してから音声を聞いてください。

はい。どうでしたか?

まあ、このような

報告書を提出しなければならない

事態に遭遇しなければ

それに越したことはありませんが、

絶対ということはありませんから

知識として知っておくべきこととして

筆記テストの範囲に入っているんですね。

はい。ということで、

今回は以上となります。

今日も最後まで読んでいただいて

ありがとうございます!

ではまた!

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